研究課題/領域番号 |
21K19620
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
冨澤 登志子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (70333705)
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研究分担者 |
花田 裕之 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20250615)
太田 一輝 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30868089)
因 直也 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (90898793)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / 位置情報 / 可視化 / ストレス / 看護 / 屋内測位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、COVID-19のケアを行う病棟における医療職の位置情報及び医療処置、ケア、滞在エリア、密度を数値化し、感染の可能性があるエリアや業務を見える化し、同時に医療者のストレスレベルを数値化し、医療資源の適正な配分を検討する材料とすることを目的とする。高度救命救急センター内にBeaconを設置し、任意の1週間~10日間、新型コロナ感染症患者のケアに従事する看護師10名を対象にBeacon電波を収集するスマートフォンを携帯、バイタルセンサーを装着させ、データを抽出する。消毒の必要な感染エリア、感染の可能性が高いスタッフの抽出、負担度の高いケアの抽出、適正な換気時間の算出を行う。
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研究実績の概要 |
A大学の救命センターに勤めるB看護師のうち同意の得られた17名について、位置情報、心拍、気分(POMS)、ストレス(LFHF)についてCOVID19患者の受け持ち時と非COVID19患者受け持ち時を比較した。位置情報については、ゾーニングがしっかりと決まっており、COVID19であるかどうかで比較することはできなかった。主観的評価では、COVID-19患者を受け持つ際のTMDの得点が減少していることから、勤務開始前からストレスを感じており、勤務が終了することでポジティブな気分状態に変化したと考えられる。しかし、PPE装着での勤務は個人差があるが、ストレスレベルが高いと休憩中もストレス値が下がらない傾向があった。個人防護具装着時のケアは少なからず負担を与え、休憩でも十分その改善ができない可能性があり、勤務体制や個々の看護師ごとに負担がないか確認していく必要があることを示唆された。本結果について、第43回日本看護科学学会学術集会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度に発表した研究結果について論文作成中であるが、データ量が膨大であり、論文化に時間がかかっている。共同研究者と作業分担しながら論文化にむけ作成している。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度中に学会誌に投稿して論文化を行う予定である。
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