研究課題/領域番号 |
21K19636
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
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研究分担者 |
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00405052)
佐藤 由紀子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00882797)
崔 ホンソク 拓殖大学, 工学部, 准教授 (20823412)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | Virtual Reality / 小児看護学教育 / 医療安全 / ユーザビリティ / VR / 教材開発 / 看護事故予防 / 小児医療 / 小児患者 / 看護教育 / ヴァーチャルリアリティ / 事故防止 / バーチャルリアリティ / シミュレーション教育 / ヒューマンエラー / 多職種連携 |
研究開始時の研究の概要 |
医療安全対策は,全ての医療機関にとって重要課題である.しかし,小児患者は発達途上であること,動きに予測がつかない等の要因により,小児患者の事故やインシデント(incident)は減少していない.また発生の状況によっては,他の年齢層より小児は重症化しやすい. 本研究は,従来見逃されていた小児医療環境における危険要素や事故発生要素の発見と抽出を目的とする.「ベテラン看護師の危険認識」と「実習を終えた看護学生」の差分,「医師,放射線技師,薬剤師等の危険認識」と「ベテラン看護師」の差分をVRシミュレーションにより明らかにすることで,今まで見落とされていた危険箇所や事故要素を抽出,広く共有する.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、医療安全教育に資するため、小児医療現場の360°パノラマのVR映像教材を開発し事故リスク因子の抽出とその対応策を構築することである。方法として看護学生とベテラン看護師のVRシミュレーションによる気づきの差分、臨床推論の差分から事故リスクと予防行動を抽出した。開発した3つの動画からは、2者の差として、ベテラン看護師の方が五感を駆使した事故リスクの予測、医療機器の動作や位置、場所の確認による危険管理、違和感を感じた箇所の能動的観察が示されていた。教材の評価では、概ねユーザビリティは高く、中でも「対応を考えることができた教材であった」はベテラン看護師の方が有意に高値を示していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児看護学教育及び安全教育に対する本研究の価値として、開発したVR映像は(1)医療従事者向けの小児医療現場の安全教育教材として繰り返し活用することができる、(2)事故リスクの探索に役立ち、臨床推論の強化に資する、(3)国内外のあらゆる施設で活用することが可能であり、医療安全の水準向上が期待されることである。
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