研究課題/領域番号 |
21K19641
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
若村 智子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40240452)
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研究分担者 |
米浪 直子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (70291979)
松島 佳子 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (60392700)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 皮膚 / 概日リズム / 日内変動 / 看護ケア / 皮膚ケア / 生体リズム / 看護技術ケア |
研究開始時の研究の概要 |
看護のケアのひとつに、清拭の安楽を与える身体ケアがある。皮膚には、概日リズムがある。本来あるリズムを基調とした環境は、さらによい回復を期待させる。概日リズムは、看護教育に、技術として十分にとりいれられているとはいえない。そこで、本研究の目的は、皮膚の概日リズム機構に着目し、環境の違いが、皮膚のバリア回復に及ぼす影響や、皮膚のリズムを生活面から明らかにすることである。光が、皮膚に影響を及ぼすことを明らかになれば、看護師は、看護技術が自然治癒力に介入する実感が得られる。看護技術の教科書の概念も変えるかもしれない。看護技術ケアを時間生物学の視点で読み解くことで、あらたな看護技術の局面を提示したい。
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研究実績の概要 |
皮膚組織には、概日リズムが存在するという報告がある。人が本来あるリズムをより助ける環境の提供ができれば、創傷に対してさらによい回復が期待されるが、逆の環境は、病状を悪化させる。概日リズムはふだんの生活に密着している事柄であるが、看護教育に、看護実践の技術としてとりいれられているとは言えない。臨床実践での看護技術に、時間生物学(概日リズム)を取り入れ、融合させることを考えた。そこで、本研究の目的は、皮膚の概日リズム機構に着目し、環境の違いが、皮膚のバリア回復に及ぼす影響や、本来の皮膚のリズムを生活面から明らかにすることである。 若い女性を協力者として日本のリアルライフを尊重した条件での皮膚の日内変動を明らかにするために行った実験の解析を行い、論文を作成中である。 実験の結果からは、朝夕に行う洗顔がそのリズムをマスキングしていることが明らかになった。皮脂が日内変動を表すマーカーとして、検査者の技術に影響しないことが明らかになった。 そこで、光の波長の違いの効果で、皮膚のリズムに影響があるかどうかを確認するための実験を2023年に実施した。男性を対象に、洗顔の代わりに保湿剤があまり含まれていない顔用シートで前額を清拭した3時間後に、皮脂と、皮膚の色を測定した。ケアの目安などに、皮脂量がリズム査定指標にできる可能性があるかどうかを解析している。
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