研究課題/領域番号 |
21K19643
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
齊藤 達哉 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (60456936)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | サイトカイン / 免疫 / 感染症 / 栄養素 / 栄養 / 感染防御 |
研究開始時の研究の概要 |
栄養を十分に摂取することは、病原体に対する感染防御機構を維持し、感染を予防するために必要である。本研究では、古くから重要性が知られている一方で、未だに多くの謎が残されている「栄養の健康増進作用と感染防御機構の関係」を明らかにすることに挑戦する。特に、「感染防御に深く関わる自然免疫の活性化に対する栄養の効能」という独自の視点から解析を進める。本研究は、栄養不足による感染症発症リスクを判断する基準の策定や適切な栄養摂取を基盤とする感染症予防法の開発の礎となり、ひいては社会医学の発展に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
病原体の感染から身を守るためには、栄養を十分に摂取する必要があることは古くから知られている。食生活が乱れた際に風邪をひいてしまった経験は、皆に共通のものだろう。しかしながら、病原体に対する免疫機構の働きを適量の栄養摂取が促進する理由については、不明な点が多く残されている。本研究では、病原体に対する防御応答において重要な役割を果たす自然免疫機構を介した炎症性サイトカインの産生に着目し、栄養摂取と感染防御の関係を解明することを目指して研究を行った。解析の結果、産生時における栄養素の要求性は炎症性サイトカインごとに大きく異なることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「栄養を十分に取らないとなぜ感染に弱くなるのか?」という古くから知られている、栄養学・健康科学研究分野における根源的な謎に対する答えを導き出すための分子基盤を整えるものである。本研究により、病原体成分を感知したパターン認識受容体を介した炎症性サイトカインの産生を特定のアミノ酸が促進する機序が明らかになれば、適量の栄養の摂取が感染症の予防に寄与するメカニズムの一端を説明することが出来るようになる。
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