研究課題/領域番号 |
21K19660
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 由起 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80452192)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 口腔衛生不良 / 味覚低下 / 食塩摂取 / 味覚 / 口腔衛生 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
動脈硬化は生後すぐに始まり、小児期に加速すると考えられている。また、小児期は味覚が形成される時期と言われている。本研究では、小児の半数以上で観察されるとの報告がある舌苔等の口腔衛生不良が味覚の閾値上昇を介して小児の動脈硬化を促すという仮説を検証する。
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研究成果の概要 |
近年本邦児童の味覚感受性の低下を示唆する報告がある。また、小児期の口腔衛生不良と青年期の動脈硬化のリスク上昇が示唆されている。そこで、本研究では、舌苔などの口腔衛生状況と味覚、食塩摂取量と早期動脈硬化指標との関係を、他のリスク因子を考慮して解析を行った。愛知出生コホートの小学2年生時の対面調査参加者のうち、解析に必要な項目が全て揃った201名を対象とした。最大のポケット深さが4mm以上と高値血圧の間に関連が見られたが、早期動脈硬化指標との間に関連は見られなかった。また、塩味感受性の低下と高値血圧や早期動脈硬化指標との間に関連は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化は生後すぐに始まり10歳前後に加速するため、小児期の早期動脈硬化評価と早期介入が必要である。本研究では、早期動脈硬化指標と口腔衛生不良や塩味感受性の低下との間に関連は見られなかったが、口腔衛生不良と高値血圧、母の塩味感受性の低下と児の食塩摂取量の間に正の関連が認められた。小児期は味覚の形成が完成する時期とされる。今回尿から推定した食塩摂取量や口腔衛生状況等を参加者の方に返却し、生活習慣の改善について啓蒙した。2年後に再度早期動脈硬化指標の測定を行い、その効果を検証したい。
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