研究課題/領域番号 |
21K19676
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
市川 実咲 日本医科大学, 医学部, 助教 (50879848)
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研究分担者 |
平川 慶子 日本医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30165162)
金涌 佳雅 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (80465343)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | NMR / 磁気共鳴分析 / 死因究明 / 異状死 / MR |
研究開始時の研究の概要 |
法医解剖、死体検案で採取する心臓血,硝子体液,尿,髄液等の試料には死亡前の病態生理に関する情報は残存していることも想定されることからこうした体液試料を用いた新たな検査法が開発できれば法医実務における利用価値は極めて高いと考えられる。予備研究にてNMR分析による新規体液検査法が死体検案での新たな検査法となりうると考え、死因が明らかな事例の「死後髄液」を用いて、死因が頭蓋内損傷であるか虚血性心不全であるかを識別できる可能性が示唆された。そこで本研究では血液,硝子体液,尿ならび髄液の剖検試料にNMRモード解析法を適用し死因となった傷病変の種類や病態生理が評価できるかについて検討を行うものである。
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研究実績の概要 |
死体検案時の代表的な検査の1つに心臓血,硝子体液,尿等の体液試料の採取があり、死因診断の根拠として活用されているが、その診断精度は限定的である。本研究では,NMRモード解析法を死体検案にて採取できる体液試料に適用し、死因となった傷病変の鑑別や病態生理が評価できるか検討を行う。 本課題では、解剖時に採取した血液,硝子体液ならび尿の剖検試料を対象に、NMRモード解析を実施し、死因となった傷病変の種類を識別できるか、これら剖検試料のNMRデータから、発症から死亡までの経過時間、栄養状態、代謝障害などの重篤な病態が死亡時に存在したかを推定できるか、について検討することとした。 倫理委員会の承認を受け、剖検試料の採取・取得を開始しつつ、NMRモード解析に関する基盤研究も並行して進め、本課題を効果的に発展させるために解決すべき基盤的な課題について、検討を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の適格基準に合致した事例からの試料採取は進みつつあるが、頭蓋内傷病変による死亡事例での試料採取は当初の予定と比べて少ない数にとどまらざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
試料収集をより一層推進し、本課題の目的であるNMRモード解析による剖検体液試料の法医実務への応用の有用性について実験ベースで解析・検討を進める。
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