研究課題/領域番号 |
21K19688
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナッジ / 特定健康診査 / 受診率 / 無作為化比較試験 / ナッジ理論 |
研究開始時の研究の概要 |
1年目は、健診受診行動に有効なナッジを把握するためにシステマティックレビュー、未受診の原因を理解するためにフォーカスグループインタビュー(FGI)を行う。これらを基に、受診勧奨通知メッセージに付加するナッジを決定する。2年目は、ナッジメッセージの効果を検証するため、無作為化比較試験を実施する(対象者約40万人)。また、ナッジが受診行動に作用したメカニズムを検証するた め、再度FGIを実施する。
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研究実績の概要 |
2008年より全国で特定健康診査(以下、特定健診)が開始されたが、その受診率は低迷しており、向上にむけた対策が急がれる。本研究では、その解決手法として「ナッジ」(行動経済学の介入概念で、行動科学の知見に基づき人が望ましい行動を自発的に取れるよう促すアプローチ)に注目し、特定健診の未受診者への受診勧奨通知メッセージにナッジの要素を付加し、受診率向上への効果を検証することを目的とした。 ナッジメッセージの効果を検証するため、無作為化比較試験を実施し、コロナ禍特有の感染不安を和らげるメッセージを発信したものの、その効果は大きくないことを明らかにした。一方で、複数回の督促は受診率向上への効果があることを明らかにした。計画では、健診対象者への定性的調査を予定していたが、コロナの影響なども含め様々な条件で実施ができておらず、研究期間を延長して実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響なども含め様々な条件でインタビュー調査を実施が難しかったため。
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今後の研究の推進方策 |
実施が遅れている定性的調査を実施することを予定している。
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