研究課題/領域番号 |
21K19699
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂入 洋右 筑波大学, 体育系, 教授 (70247568)
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研究分担者 |
雨宮 怜 筑波大学, 体育系, 助教 (90814749)
稲垣 和希 筑波大学, 体育スポーツ局, 研究員 (80895730)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | コンディション / セルフケア / 心理状態 / 個別最適化 / パラダイム / ボトムアップ / セルフコントロール / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、心身のコンディションを自己調整できるようになることを目的として、各自が心身のデータを蓄積して、各個人単位の調整プログラムを自動生成・更新するセルフメイド型システムを開発する。機械学習を応用して心身の健康のセルフケアプログラムを開発する場合、生理・行動指標の測定データだけでは不十分で、各個人による評価値(教師データ)が必要となる。そこで、研究代表者が開発した心のダイアグラム(特許4378455号)を活用して、測定データとその評価データを同時に蓄積し、また、各種の心身の自己調整法を提供して有効性を評価・選択し、個人専用にカスタマイズされていくセルフケアシステムを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、実施者各自が心身のコンディションを測定し、自己調整法を活用して最適な状態に整え、健康の維持増進に役立てることのできるセルフメイド型ヘルスケアシステムを開発することであった。 具体的には、以下の3つの課題を遂行した。① 各個人の心身の状態の変動を測定可能な、ウェアラブルセンサーによる生理測定と心のダイアグラム(TDMS)による心理測定を組み合わせた心身のモニタリングオンラインプログラムの開発、② 自律訓練法や軽運動などの心身のセルフコントロール技法の有効性の確認、③ 心身のモニタリングプログラムとセルフコントロール技法を組み合わせたセルフヘルスケアシステムの有効性の検証。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの人々の健康やウェルビーイングの向上という課題に取り組むために、各個人の特異性や状況の多様性への対応の困難さが、大きな問題であった。本研究で開発したヘルスケアシステムは、健康に関する一般理論や基準値を個別に適用するトップダウン型ではなく、個人ごとに蓄積された本人自身のデータに基づいて、一人ひとり異なる特徴を持つ良好な状態を、異なる数式を用いて予測し、その時々の状態に応じた方法を各自が選択して自己調整する、セルフメイド型システムである。本研究は、個別対応のために、専門家によるテーラーメイドではなく、各個人のデータに基いて生成・修正されるプログラムを開発したことで、この問題に対応している。
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