研究課題/領域番号 |
21K19715
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
志内 哲也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (70372729)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | ホメオスタシス / 臓器連関 / Physiolome / レジリエンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、臓器機能連関の視点からストレス時の網羅的な生理指標を経時的に測定してデータベース化することで、ホメオスタシス維持能力の多角的評価方法を開発するとともに、Physiolome解析の樹立を目指す。予防医科学的観点からみると、臓器連関を考慮に入れた生体全体の生理学的変動を捉えることでホメオスタシス維持能力を評価することは必然的であると考えられるが、そのような評価法は少ない。本研究は、研究応用としてデータベース化し、臨床応用として数理モデルを作成することで、新たな学問分野と診断方法を創るチャレンジの発端となる。
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研究成果の概要 |
本計画では、臓器機能連関の視点から網羅的な生理指標を測定してデータベース化することで、ホメオスタシス維持能力を多角的に評価する方法を開発するとともに、マウスとヒトにおけるPhysiolome解析の樹立を目指すため、その端緒として本研究では、マウスを用いて様々なストレスに対する応答をいくつかの生理指標を測定することを試み、データ作成に寄与することを目的とした。その結果、少しずつ異なる精神的および身体的ストレスを与えることでも、観察できる表現型が違うことが明らかになった。今後は用いるストレスを最小限に絞り、病態生理学的な指標も含めて蓄積させつつ、ヒト試験も開始する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス過多時代においては、感じない(慣れてしまった)慢性的な生理心理的ストレスにより、いつの間にか不健康になっていることが多い。本研究により、その機序の一端を解明できたことは、学術的意義が大きい。同種類のストレスを定量的にずらしながら与えたデータを蓄積すれば、社会に還元できる健康の評価法が確立できよう。さらに、ヒト試験のデータを蓄積していけば、家庭で簡便にできる健康評価法を作成可能になり、広く社会貢献できると考えられる。 今後は表現型を誘発する刺激を一つに絞り、簡便に比較することを可能にしたい。
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