研究課題/領域番号 |
21K19725
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
藤井 宣晴 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (40509296)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 骨格筋 / インスリン / 筋肥大 / 筋萎縮 / マイオカイン |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでに、膵臓にしか存在しないとされてきたインスリンが、骨格筋でも産生 ・分泌されている証拠を得た。インスリンには強力なタンパク質合成促進作用があること から、骨格筋から分泌されるインスリンの変調が加齢性筋萎縮(サルコペニア)を誘起す る可能性がある。本研究は、(1)マウスには2つあるインスリン遺伝子を、骨格筋細胞で 両方とも破壊して機能不全とし、さらに1個の細胞を起源とした純系の細胞(クローン細胞)を樹立する。(2)樹立した細胞を用いて、骨格筋の分泌するインスリンが、筋量・筋力の決定因子となりえるかの、基盤データを得る。
|
研究成果の概要 |
申請者は、「インスリンは骨格筋細胞でも産生・分泌されている」ことを発見している。そのため、マウスには2つあるインスリン遺伝子を、骨格筋細胞で破壊して機能不全とすることを目的とした。レンチウイルスあるいはアデノ随伴べクターによって、CRISPER-Cas9法を用いてノックダウンしたが、様々な改良を加えたものの、いずれのベクターの感染効率は低かった。そこで、siRNAによるノックダウンを試みたところ、高効率のゲノム編集が可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者はこれまでに、骨格筋から分泌されるホルモンの網羅的探索を進めてきた。その過程で、インスリンが骨格筋でも産生・分泌されている証拠を複数得た。骨格筋が、膵臓から分泌されるインスリンの単なる受け手ではなく、自身でもインスリンを産生・分泌しているとなれば、これまでの加齢性筋萎縮成立機序とその予防・治療法の常識は覆される。そこで本研究では、「骨格筋から分泌されるインスリンの変調がサルコペニアを誘起する」という仮説を検証することを目的とした。
|