研究課題/領域番号 |
21K19749
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
疋島 啓吾 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30420219)
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研究分担者 |
釣木澤 朋和 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10716210)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 脳機能超音波イメージング / 超音波イメージング / 脳ネットワーク / 超音波 |
研究開始時の研究の概要 |
自由行動中において、脳深部を含む脳広域の機能ネットワークを評価することは容易でない。本研究では、超音波を用いた新たな脳機能イメージングを用いて、げっ歯類の自由行動中の脳機能ネットワーク計測を確立する。確立した技術により、運動リハビリテーションに関わる脳機能ネットワークを明らかにし、将来的に機能回復を効率的に促進する新たなニューロリハビリテーション法の開発につなげる。
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研究実績の概要 |
覚醒状態のマウスを対象に、新たに開発した脳機能超音波イメージングと既存の脳機能MRIを用いた安静時脳機能ネットワーク計測を実施した。デフォルトモードネットワークを含む多くのネットワークが両方法で共通する解剖領域に分布することが確認された。しかし、聴覚や感覚運動など、一部のネットワークはMRIとは異なる安静時の機能的結合性を示した。このため、超音波による脳機能ネットワークの信頼性を評価するため、MRI計測と同様の騒音環境下での超音波計測実験を実施した。その結果、騒音の強度が増加するにつれて、超音波によって計測される聴覚や感覚運動ネットワークの機能的結合性がMRI計測と近づくことが明らかとなった。また、MRIの騒音を音刺激として用いた実験では、聴覚伝導路を形成する視床の内側膝状体や大脳皮質の一次聴覚野の活動(脳血流量が22%増加)が確認された。一方で、感覚運動領域ではMRIの騒音による脳血流量が減少(7%減少)することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画より遅れているが、新たな発見、知見、研究の糸口が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度計画した運動中の脳機能ネットワーク計測のための実験を実施する。
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