研究課題/領域番号 |
21K19762
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
小木曽 公尚 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (30379549)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | インタラクション / モデリング / 動的システム / ゲームモデル / 感情 / 意思決定 / 剛性制御 / 意思決定モデル / 感情ダイナミクス / 制御理論 / ゲーム理論 / 情報科学 |
研究開始時の研究の概要 |
超スマート社会では,サイバー空間と人々がボーダーレスかつ機能的に連携する基盤技術が重要となる.本研究では,その機能的な連携を実現するために,人の好みや意欲を汲み取り適応的に対処可能な新しい情報処理システム“人間-機械-情報環境系(人機情系:じんきじょうけい)”に着目し,人の動作支援や能力拡張を実現する "情報" と "力(ちから)" のハイブリッドインタラクションの本質と効果を,制御理論・ゲーム理論・情報科学などの学際的アプローチで解明する.これにより,人間らしさを許容する新しい工学系の芽を創出し,融通のきく情報処理システムで人々のQoLや労働環境を支える超スマート社会を実現する基盤技術の開発を狙う.
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研究成果の概要 |
本研究は,人間-機械-情報環境系を対象に考え,人の好みや意欲に配慮した動作支援や能力拡張に資する“ 情報 ”と“ 力(ちから) ”のインタラクション(ハイブリッドインタラクション)の在り方をシステム論的に解明することを目的に,空気圧駆動系との力の相互作用制御技術および感情を取り入れた意思決定モデルの開発に焦点を当て,人間らしさを表現可能な,情報の非対称性や不確かさを含む非協力ゲームモデルの調査をおこない,それらのインセンティブ制御を応用して人機間のより自然で効果的な相互作用の実現可能性を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,人間と機械のより自然な相互作用を促進する技術の開発に焦点を当てた.制御技術と感情を取り入れた意思決定モデルの開発により,ヒトと機械の相互理解と協調性が向上するシステム論が確立できる.これは,製造業や医療、介護等の分野でのロボットの活用拡大に寄与し,社会全体の生産性向上や労働力不足の解消につながる.また,非協力ゲームのモデル化によるインセンティブ制御は,情報の非対称性や選好の不確実性を考慮した効果的な意思決定を可能にし,社会的な問題解決に役立つことが期待できる.
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