研究課題/領域番号 |
21K19766
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
山本 大介 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402470)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 地理情報システム / 道路総描 / ストロークグラフ / グラフ理論 / イラストマップ / 地図 / データベース / 経路推定 / 位置推定 / Webマップシステム |
研究開始時の研究の概要 |
施設検索などのユーザの要求に応じて、分かり易いイラストマップを動的に生成する仕組みの実現を目指す。例えば、ユーザが「ラーメン」と検索すると、指定した地域の図案化された「ラーメン屋イラストマップ」が動的に生成できるようにする。さらに、音声案内装置との連携を実現することにより、声とイラストマップで分かりやすく観光案内する仕組みも実現する。これにより、より分かり易いWebマップサービスを実現可能になり、地域観光などに貢献できるであろう。
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研究実績の概要 |
本研究では、イラストマップを動的に生成する仕組みについて研究している。イラストマップを動的に生成するためには、道路と施設の関連付け、道路総描、道路の再配置、Webマップ化の過程を経て生成する方針である。 本年度は、昨年度に引き続き、道路総描の仕組みについて検討した。具体的には、新たに、ストロークグラフの概念を提案し、それに基づいた、道路総描の仕組みを提案した。具体的には、ストローク化された道路ネットワークに対して、いくつかのグラフ理論を適用することによって、生成すべきストロークの選別と、それに基づく道路総描を行う。これらの手法を名古屋市周辺の地図に適用したところ、従来の全探索に基づく手法と比べて、大幅に高速化を実現することが出来た。 Webマップ化の技術としては、愛・地球博記念公園の園内マップを対象に研究を実施した。具体的には、テーマパークでの利用を想定した経路の表示手法について検討を行い、学会発表を行った。 また、ストロークグラフに基づく経路探索や、1.5近似アルゴリズムを用いた巡回経路探索などといった、関連する技術についても新しい手法を提案し、国際会議などで発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、イラストマップを動的に生成する仕組みについて研究している。イラストマップを生成するためには、道路と施設の関連付け、道路総描、道路の再配置、Webマップ化の過程を経て生成する方針である。 道路総描に関しては、上述の手法など、当初想定してない新しい手法を提案することができるなど著しい成果があった。その一方で、道路の再配置に関する手法についていは、従来手法を踏襲するのみであり、新しい手法を研究出来ていない。この部分については若干遅れているが、全体としては、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
ひきつづき、道路総描のしくみについて研究していくと同時に、遅れている研究項目である、道路の再配置機能についての研究を加速していく予定である。
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