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細胞外小胞を利用した経鼻脳デリバリー法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K19908
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

高倉 喜信  京都大学, 薬学研究科, 教授 (30171432)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード細胞外小胞 / エクソソーム
研究開始時の研究の概要

本研究では、細胞から分泌される細胞外小胞(Extracellular vesicles; EV)を利用した医薬品の効率的な経鼻脳デリバリー法を開発する。薬物を鼻腔内に投与することで血液-脳関門を介さずに脳へ直接送達する手法が注目されるが、EVは経鼻脳デリバリーに利用可能であることが報告されている。本研究では、種々の方法でEVを分画し、経鼻投与後に脳へ移行しやすいEV画分を探索・同定した後、そのEVの移行過程を解析し、さらに高効率な脳デリバリー法の開発へとつなげる。

研究成果の概要

本研究では細胞外小胞(EV)を利用した経鼻脳デリバリー方法の開発について検討を行った。検討に際して、粒子径100nm前後のEV、Small extracellular vesicle (sEV)、および粒子径30nm程度のEV、Extremely small EV(esEV)を対象のEVとした。sEVならびにesEVを経鼻投与したあとは肺、胃へ移行せず、脳に高効率に移行した。また、sEVとesEVの脳移行率には差はなかった。そこで、sEVを選択して脳内分布を観察したところ、脳の広範囲に移行し、主にミクログリアに取り込まれた。以上EVは経鼻脳デリバリーに有用であることを明らかとした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、細胞外小胞(EV)を利用した経鼻脳デリバリー方法の開発について検討を行った。脳は重要臓器であることからこれへの薬物の送達による種々の疾患の治療法が期待されるが、脳と血管の間には脳―血管関門と呼ばれる障壁があるために、薬物の送達は困難である。経鼻投与は、脳―血管関門を介することなく脳へ薬物輸送が可能と期待できる。そこで、細胞から放出される膜小胞である細胞外小胞(EV)を利用した経鼻投与による脳デリバリーについて検証した。その結果、EVは経鼻脳デリバリーに有用であることを見出した。以上の成果は、EVを利用した中枢疾患治療薬の開発に有用な知見である。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 細胞外小胞の経鼻投与後の脳内挙動の解析2022

    • 著者名/発表者名
      第9回日本細胞外小胞学会学術集会
    • 学会等名
      大嶽 幾、高橋 有己、高倉 喜信
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 細胞外小胞エクソソーム:新たなDDS開発のプラットフォームとなり得るか?2022

    • 著者名/発表者名
      高倉喜信
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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