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遺伝性希少肝臓疾患の治療に向けたダイレクトリプログラミング技術の応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K19916
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

鈴木 淳史  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30415195)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード細胞・組織 / 発生・分化 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 遺伝子
研究開始時の研究の概要

最近の研究で、我々は、高い増殖能と連続的な肝細胞・胆管上皮細胞産生能を有する「誘導肝前駆細胞(iHepPC)」をヒトの臍帯や末梢血中の血管内皮細胞から作製することに成功した。採取が容易な細胞からヒトiHepPCを作製し、そこから分化する大量の肝細胞を使用することができれば、自己細胞移植による肝臓疾患の再生医療が期待できる。そこで本研究では、重症化すると肝移植が必要な遺伝性希少肝臓疾患に着目し、それらの疾患を表現型にもつ免疫不全マウスを作製してヒトiHepPC由来肝細胞を移植することで、その治療効果を明らかにする。

研究成果の概要

研究代表者らは、ダイレクトリプログラミングの手法を用いて、高い増殖能と連続的な肝細胞・胆管上皮細胞産生能を有する「誘導肝前駆細胞(iHepPC)」をヒトの血管内皮細胞から作製することに成功した。本研究では、遺伝性希少肝臓疾患のモデルマウスへヒトiHepPC由来肝細胞を移植した結果、肝疾患の機能的回復には大量の細胞が必要なわけではなく、一部の細胞が生着するだけで高い治療効果が発揮されることが判明した。また、ヒトiHepPCの作製技術を応用することで、ダイレクトリプログラミングによりヒト正常血管内皮細胞から直接、悪性肝腫瘍形成能を有する「誘導肝がん細胞(iLCC)」を作製することにも成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ある細胞を直接別の細胞へ変化させる「ダイレクトリプログラミング」は、将来の革新的医療を担う新しい技術の1つとして注目されている。本研究によって得られた知見や技術を基盤としてさらに研究を発展させることができれば、ヒトiHepPCから分化する大量の肝細胞を用いた自己細胞移植が可能となり、遺伝性希少肝臓疾患の再生医療が期待できる。また、ヒトiHepPCの作製技術を応用することで作製されたヒトiLCCについては、今後、肝がん患者や健常者から作製されるヒトiLCCが、がん研究の発展や肝がんの診断・治療・予後予測法の開発に貢献することが期待される。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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