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ミトコンドリア品質管理を行う機能性ナノキャリアによる加齢性疾患治療

研究課題

研究課題/領域番号 21K19920
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関東京都立大学

研究代表者

川上 浩良  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (10221897)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードミトコンドリア / 機能性ナノキャリア / 加齢疾患治療 / マイトファジー / アポトーシス / 品質管理 / 老化細胞 / マイトファジー誘導 / アポトーシス誘導
研究開始時の研究の概要

現在、個体内の老化細胞の蓄積が2型糖尿病、動脈硬化、心不全などの加齢性疾患の発症に関わることが知られている。細胞老化の主原因の1つは、細胞内の不全ミトコンドリア(Mt)の存在である。本来、マイトファジーは不全Mtを選択的に除去するMtの品質管理機能を担っているが、老化細胞では細胞質内に大量のp53が存在しParkinと相互作用を形成、マイトファジーの誘導が阻害されている。本研究ではミトコンドリアの品質管理を目的とした新規ナノキャリアを合成、そのキャリアを用い老化細胞の老化抑制(マイトファジー誘導)あるいは除去(アポトーシス誘導:Senolytic薬剤)を標的とした加齢性疾患創薬を検討する。

研究成果の概要

細胞老化の蓄積は2型糖尿病、動脈硬化、心不全などの加齢性疾患の発症に関わることが明らかで、その主原因の1つは、細胞内に蓄積した不全ミトコンドリア(Mt)の存在である。本来、マイトファジーは不全Mtを選択的に除去するMtの品質管理機能を担っているが、不全Mtから放出されるROSはDNAを損傷しクロマチン断片化、老化を行進させる。
本研究ではミトコンドリアの品質管理を目的とした新規ナノキャリアを合成、そのキャリアを用い老化細胞の老化抑制(マイトファジー誘導)あるいは除去(アポトーシス誘導:Senolytic薬剤)を標的とした加齢性疾患創薬を検討した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

当初、細胞老化は培養系で起こるアーチファクトと考えられていたが、現在では個体内においても老化細胞は存在し、様々な加齢性疾患の発症に関わることが明らかとなっている。特に老化細胞の表現型の1つであるSASPは、老化の後期において周辺組織に慢性炎症を引き起こし、がんや慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー病などを含めた様々な加齢性疾患を発症、さらには病態悪化へ導く増悪因子として考えられている。そのため、老化細胞を標的として、その老化細胞の除去(senolysis)を目的とする創薬や、老化細胞の若返りなどでその周辺細胞への影響を排除する研究が世界中で検討されている。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Senescence recovering by dual drug-encapsulated liposomal nanoparticles for large-scale human cell expansion2022

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Ashiba, Koki Mino, Yui Okido, Kiyoshi Sato, Hiroyoshi Kawakami
    • 雑誌名

      Journal of Artificial Organs

      巻: 51 号: 3 ページ: 1008-1012

    • DOI

      10.1007/s10047-022-01356-x

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] マイトファジー誘導ナノキャリアによる老化幹細胞のミトコンドリア品質管理機構の修復2022

    • 著者名/発表者名
      渋沢貢平,美野晃輝,芦葉恵介,佐藤潔,川上浩良
    • 学会等名
      第71回高分子学会年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 細胞品質保持のためのリポソームナノ粒子2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤潔, 美野晃樹, 森彩香, 芦葉恵介, 吉岡正浩, 川上浩良
    • 学会等名
      第71回高分子討論会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 機能性ナノリポソームによる老化幹細胞の若返りとNK細胞の抗腫瘍活性維持2022

    • 著者名/発表者名
      森 彩香, 美野晃輝, 大城戸優衣, 芦葉恵介, 吉岡正浩, 佐藤 潔, 川上浩良
    • 学会等名
      第22回再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 老化間葉系幹細胞の機能回復を可能とするマイトフ ァジー誘導ナノキャリア2021

    • 著者名/発表者名
      美野晃輝, 山崎健, 芦葉恵介, 佐藤 潔, 川上浩良
    • 学会等名
      第37 回日本DDS 学会学 術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] マイト ファジー誘導ナノキャリアによる間葉系幹細胞の老 化抑制2021

    • 著者名/発表者名
      芦葉 恵介, 山崎 健, 佐藤 潔, 川上 浩良
    • 学会等名
      第50 回医用高分子シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 老化 間葉系幹細胞の機能回復を目指したマイトファジー 誘導ナノキャリア2021

    • 著者名/発表者名
      美野晃輝, 芦葉恵介, 佐藤 潔, 川上浩良
    • 学会等名
      第59 回日本人工臓器学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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