研究課題/領域番号 |
21K19928
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
岡村 陽介 東海大学, マイクロ・ナノ研究開発センター, 教授 (40365408)
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研究分担者 |
畑中 朋美 城西大学, 薬学部, 教授 (10198749)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 生分解性高分子 / 液化ガス / 紫外線吸収剤 / スプレー |
研究開始時の研究の概要 |
生分解性高分子は、その名の通り生体内で加水分解・吸収される高分子である。医療分野では、この分解特性を利用した骨接合材や縫合糸等に臨床応用されている。生分解性高分子は熱可塑性を有するため、一般的に溶融成形でフィルムや繊維等に加工される。有機溶媒にも可溶であるが、一部の低極性溶媒にしか溶解しない。 本研究では、液化ガスを生分解性高分子の新溶媒とする発想を実現し、一吹きで標的患部をラッピングするナノ薄膜スプレー法を確立、医用展開を図る。従来の溶融工程や一般有機溶媒を使用せず、液化ガスを瞬時に気化させて大面積にナノ薄膜化させる技術である。
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研究成果の概要 |
生分解性高分子は熱可塑性を示すため、一般的に溶融成形でフィルムや繊維等の製品に加工される。有機溶媒にも可溶であるが、一部の低極性溶媒にしか溶解しない。本研究では、液化ガスが生分解性高分子の新しい溶媒になることを見出し、一吹きで標的患部をラッピングする薄膜スプレー法を提案した。その医用応用として、紫外線吸収剤含有生分解性薄膜スプレーを創製し、UVケア材料として機能することを実証するとともに、色素性乾皮症に適応できる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果において、液化ガスが生分解性高分子の新しい溶媒になることを見出した点は学術的意義が大きいと考えられる。また、本手法は従来の溶融工程や一般有機溶媒を使用せず、液化ガスを瞬時に気化させて大面積に薄膜化する技術である。あらかじめ成型加工した材料ではないため、標的部位の形状問わず薄膜を貼り付けることができる点も学術的意義は大きい。また、本成果は、医療用途に限らず環境配慮型材料への応用も期待できる。
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