研究課題/領域番号 |
21K19934
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
|
研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30452569)
|
研究分担者 |
山口 佳之 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10230377)
岡脇 誠 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40509254)
谷岡 洋亮 川崎医科大学, 医学部, 特任研究員 (40775491)
矢野 修也 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50794624)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 難治性癌性腹水 / 脱メチル化剤 / 新規養子免疫細胞療法 / 癌性腹膜炎 / 癌免疫 / メチル化 / 脱メチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
T細胞抑制レセプター(IR)は抗原暴露された瞬間から発現することが知られており、IRs発現の有無だけでは、T細胞がEffector stage にいるのか、Exhausted stageにいるのかを判断できない。我々は、DMR methylation patternを検出することにより、T細胞のstagingが可能となると考えている。 本研究では、腹水中T細胞を脱メチル化剤と共に培養を行い、Exhausted CD4/CD8T細胞を再活性化へと誘導することによる難治性癌性腹水患者への新規治療法の開発、T細胞のstagingを可能とするmethylation pattern検出技術の開発を試みる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、難治性癌性腹水患者に対し、腹水濾過濃縮再静注法にて得られた腹水中免疫細胞と癌細胞を共培養し、脱メチル化剤を加えて培養を行った。その結果、脱メチル化剤の抗腫瘍効果を検証し、脱メチル化剤による免疫細胞のEffector stageへの回帰を確認した。また、Effector stageへの回帰を同定するためのDifferentially Methylated Regions(DMR)methylation pattern検出技術を開発し、T cell stageの同定を試みた。その結果、脱メチル化剤による免疫細胞のEffector stageへの回帰が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、難治性癌性腹水から得られる免疫細胞に脱メチル化剤を加えて培養することで、新規養子免疫細胞療法の基礎が得られた。また、免疫細胞がEffector stageに回帰したかを確認するためのDMR methylation pattern検出技術を開発し、脱メチル化剤が免疫細胞にエピジェネティックな変化を誘導し、NaiveからEffector Stageへの誘導、およびExhaustedからEffector Stageへの回帰が起きている可能性を示した。本研究をさらに発展させることで、難治性癌性腹水患者のみならず、すべてのがん患者への新規治療の開発が期待される。
|