研究課題/領域番号 |
21K19965
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
安田 和弘 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (40905957)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 写真史 / 写真アルバム / ヴァナキュラー / メディア文化 / アルバム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、明治から昭和40年代までに市井の人々によって製作された写真アルバムを蒐集・調査し、日本近代における写真を「撮る」「撮られる」「集める」といった写真的諸経験を明らかにすることを目的とする。 平凡かつ大量にあるがゆえに、たしかに存在しつつも光があたることのなかった写真群、私たちの日常生活のなかに偏在する膨大な写真に目を向け、写真というメディウムがどのように私たちの日常生活の中で機能しているのか考えたい。 本研究を通して、日本写真史の新たな記述可能性を切り拓いていくための基盤を提供し、人々が残してきた/残していく膨大な写真・映像(イメージ)と向き合うための理論的視座を提供したい。
|
研究成果の概要 |
本研究は、アルバムの蒐集と調査といった基礎的な史料調査を行うとともに、ヴァナキュラー写真論を導き手としながら、日本近代における「撮る」「撮られる」「蒐める」といった写真受容や表現の内実を検討した。その作業を通じて、アルバムを編集し眺めるといった行為の意味を考察するとともに、また公/私の境界線上にあるアルバムを位置付け、アルバムを史料として論じる可能性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の写真研究が指摘してこなかった人々の写真受容・表現を、アルバムを通じて実証的に明らかにし、人々が残した写真群を新たな視点から捉えなおすものとして位置付けることができる。ゆえに本研究は、日本写真史の新たな記述可能性を切り拓いていくための基盤を成すだけでなく、人々が残してきた/残していく膨大な写真・映像(イメージ)と向き合うための理論的視座を提供するといえよう。
|