研究課題/領域番号 |
21K19972
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 (2023) 大阪経済大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
畑 一成 明治大学, 経営学部, 専任講師 (00899057)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゲーテ / ロバート・ボイル(1627-91) / 科学史 / ロバート・ボイル / グランド・ツアー / ディレッタンティズム / 色彩論 / 凝集 / ニュートン / 実験哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の企図は、ゲーテ色彩論に対するボイルの影響と意義を明らかにすることである。ゲーテは、自身の色彩論にとってボイルが先駆者であったと述べ、彼を最も重要な色彩研究者の一人としてみなしていた。しかしながら、これまで国内外のゲーテ研究において、ボイルは全くといってよいほど扱われてこなかった。本研究ではこの溝を埋めるため、ボイルの論争の仕方や実験概念などの科学的方法論がいかにゲーテに影響を与えたのかをとりあげ、ゲーテ自然学の方法論を再考すると同時に、近代科学との関係性を再構成する研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、ゲーテ色彩論に対するボイルの影響と意義を明らかにするために、当時の化学の潮流や、学術における旅行、ディレッタンティズムについて調査を行った。初年度は、ボイル以前のガリレオやウィリアム・ギルバートから始め、イェンス・ベルセリウスの化学思想やヘーゲルの論理思想を調査し、選択的親和性についてのボイルとゲーテの思想を考察した。翌年は、英国におけるグランド・ツアーの潮流とゲーテのイタリア旅行について調査し、旅行を通じた学術の展開を研究した。最終年度は、グランド・ツアーに関連した学術運動であるディレッタンティズムについて研究した。研究成果は、学会発表や学術誌への論文掲載、書籍として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、ロバート・ボイルからゲーテへの影響と意義を明らかにすることであった。ゲーテは、自身の色彩論にとってボイルが先駆者であったと述べ、彼を最も重要な色彩研究者の一人としてみなしていた。しかしながら、これまで国内外のゲーテ研究において、ボイルは全くといってよいほど扱われてこなかった。本研究ではこの溝を埋めるため、17世紀から19世紀の学術の歴史を調査し、ゲーテとボイルの共通点を浮き彫りにした。
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