研究課題/領域番号 |
21K19986
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
青山 聡 鳥取大学, 地域学部, 講師 (80907767)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メタ言語的訂正フィードバック / 自己訂正 / 英作文 / フィードバックシート / 訂正フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、英語学習者が英作文上で犯した文法的誤りに対して与えられる筆記による訂正フィードバックに着目する。先行研究により、筆記による訂正フィードバックの中でも文法的な説明を与え自己訂正を促すメタ言語的訂正フィードバックが、後の英作文における正確さの向上に最も効果があることが明らかになっている。そこで本研究では、その効果をさらに高めるための方法を明らかにすることを目的とする。具体的には、メタ言語的訂正フィードバックを与える手段であるフィードバックシートへ記載するメタ言語的情報とそのシートの運用方法についてそれぞれ実証研究を行い、シートの内容面と運用面の両面から改良を試みる。
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研究成果の概要 |
英作文における正確さの向上をもたらすメタ言語的訂正フィードバックは、日本人英語学習者(中高生)にとって好意的に受け入れられ、自身の英語力向上に必要なフィードバックであると認識されていることが明らかとなった。また、訂正フィードバックとして伝えるメタ言語的情報は、量が多く、詳細なほど学習者の自己訂正を導き、文法学習の成功を導くというわけではなく、各学習者の自己訂正にとって必要な質と量のメタ言語的情報を与えるには、学習者同士でメタ言語情報を共有し、不明な点を教え合う協働学習の機会が必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の教育現場においてメタ言語的訂正フィードバックはこれまで、均一のメタ言語的情報を紙面に記載し、学習者全員に配布することで与えることが多かった。しかし本研究により、この方法では自己訂正に必要な情報を手に入れることができない学習者もいることが判明した。よって情報を与えるだけでなく、その後に学習者同士で話し合う機会を与えることも重要であるという本研究成果は、英語教師にとって有益な情報となりうる。
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