研究課題/領域番号 |
21K19995
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内原 卓海 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10905847)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 語彙習得 / 音声語彙習得 / 語彙知識測定 / 第二言語語彙習得 / 音声語彙 / 個人差要因 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本人英語学習者の筆記語彙知識(英単語を書くための語彙力)と音声語彙知識(英単語を発音するための語彙知識)の発達過程を調査する。また、それぞれの語彙知識の発達と個人差要因(授業外外国語インプット・語彙学習方略の使用)の関係を調査する。本研究結果は、第二言語語彙習得理論への貢献のみならず、スピーキング能力向上を目的とした効果的な語彙指導への示唆が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では日本人英語学習者の音声語彙知識に関して調査した。2022年度のデータ収集では約200名の英語学習者が実験参加者として(1)音声語彙テスト(多肢選択式、文脈適性判断)(2)筆記語彙テスト(多肢選択式)(2)その他個人差要因テストやリスニングテストを受験した。第一の研究課題である「音声語彙と筆記語彙の関係」を明らかにするために、相関分析や重回帰分析を行った。結果として、音声語彙力と筆記語彙力には強い正の相関があったが、音声語彙力の方が筆記語彙力に比べて少ないことがわかった。特に、文脈の中で単語の音声が提示された場合、学習者は単語の意味を正しく認識することが難しいことがわかった。また、学習者の英語リスニング力を予測する最も重要な要因は文脈内音声語彙認識能力(文脈内で音声提示された単語の意味を認識する力)である点、また、筆記語彙知識よりも音声語彙知識の方が重要な要因である点、を確認した。本研究成果は日本における語彙指導に示唆を与える。日本の英語教育において、単語学習では筆記情報に着目される傾向がある。しかし、外国語を実際のコミュニケーションで使用するためにも(例:英語リスニング)語彙指導において音声情報に着目することが重要であることを強調する。特に、文脈の中で音声提示された単語の意味に効率的にアクセスし文理解を促進するような語彙知識(文脈内語彙認知力)を指導し、評価することが大切である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響によりデータ収集に遅れが生じたため。特にオンラインデータ収集に切り替えたことにより生じた問題の対応に時間を要した。現在データ収集・分析・論文投稿が完了している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度(延長期間)では、現在査読中の論文の出版と査読のプロセスで随時必要となった追加データ収集・分析を実施する予定。年度内に学術誌論文出版を目標とする。
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