研究課題/領域番号 |
21K20003
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎純心大学 |
研究代表者 |
三野 貴志 長崎純心大学, 人文学部, 講師 (50910048)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 英語学 / there構文 / 場所句倒置構文 / 構文文法 / 認知言語学 / 情報構造 / 倒置構文 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、主語指示物の存在・出現を表し、新情報の導入という機能を果たす二つの構文 (there構文と場所句倒置構文) に関して、大規模コーパスを用いた詳細な語法研究によって、特定の動詞・主語名詞を伴う英語のthere構文や場所句倒置構文の特殊な用法を発掘・記述・一般化し、語法研究から得られた新たな知見を、構文文法の枠組みから理論化する。それによって、there構文・場所句倒置構文に関して新たな語法的知見が得られるだけでなく、構文文法でのネットワーク構築のあり方に対してモデルケースを提示することで、構文文法理論への示唆を与える。
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研究成果の概要 |
本研究では、特定の動詞・主語名詞を伴うthere構文の振る舞いを大規模コーパスから得られた実例に基づいて明らかにすることを目指した。特に本研究では、第二動詞にcomeを伴うthere接触節、goを伴う直示のthere構文、becomeを伴う存在のthere構文の分析を行なった。これらの表現に注目することで、there構文を分析する際には、動詞と名詞の両方に着目する必要があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義としては、これまで着目されていなかった表現を大規模コーパスを用いた詳細な語法研究を通して発掘することができたという記述的貢献が挙げられる。これまでのthere構文研究は少数の用例 (研究者の作例) をもとに一般化がなされる傾向があった。本研究で得られた結果の中には、これまでの一般からは外れる用例も含まれており、再度、there構文で使用される動詞の種類や動詞と構文の繋がりを再検討する必要性が示唆された。
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