研究課題/領域番号 |
21K20006
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
青木 愛美 北見工業大学, 工学部, 准教授 (60908151)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ソネット / 女性の声 / 語り手 |
研究開始時の研究の概要 |
ルネサンス期にイタリアで始まり16、17世紀にかけてイギリスで流行したソネットは、男性詩人から女性へと書かれるのが主流となっており、当時の詩人がソネットという形式を単に「書く」手段とするだけではなく、実在の相手への意識が何らかの媒体によって表象されていることも明らかになってきた。本研究課題においては、ソネット連作中で「声」という媒体によって表象される男性詩人とその作中の女性、及び女性詩人とその作中の男性の特徴を明らかにしていく。その際、特にサー・フィリップ・シドニー(1554-1586)の『アストロフェルとステラ』を中心に、その周辺作家のソネット連作との比較を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、男性詩人のソネットに登場する女性の声に注目し、ソネットにおける女性の役割を研究した。その一例としてサー・フィリップ・シドニーの『アストロフェルとステラ』におけるステラの声を手がかりにソネットにおける女性の役割を明らかにすると共に、ソネットの “speaker”であるアストロフェルともう一人の “speaker”の役割を担う「主体」としてのステラの可能性について明らかにした。研究期間において、学術論文1本を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初期近代英文学研究では女性によって執筆された作品への関心が高まると共に、男性詩人の作品内の女性に焦点が当てられることも増えてきた。本研究ではシドニーのソネット連作内に点在する女性の声を探り、それに焦点を当てることでテクストの新たな読みの可能性を示すことができた。
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