研究課題/領域番号 |
21K20019
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鈴木田 優衣 順天堂大学, 医学部, 助教 (70911270)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 第二言語学習 / スピーキング / 個人差要因 / メタ言語的知識 / 自己評価 / スピーキング評価 / スピーキング学習 / 第二言語習得 / スピーキングスキル |
研究開始時の研究の概要 |
第二言語スピーキング研究では、教員が学習者の誤りを即時に修正する訂正フィードバックや教員からの明示的な発音方法の解説と発音練習が気づきの促進に効果的であることが示された。しかし、学習者がどのような評価基準を用いて自身のスピーキングスキルを評価しているか、そしてその評価の形成にはどのような個人差要因が関しているのかに関して十分な研究が行われていない。そこで本研究では①日本人英語学習者自身が構築した評価基準が英語スピーキングスキルの習得に寄与していること検証するとともに、②評価基準がどのように形成されるのかを学習者の個人差要因とメタ言語的知識の豊富さの観点から解明する。
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研究実績の概要 |
本研究では以下の3つの目標が設定されている:①日本人英語学習者のリペアとスピーチの自己評価の結果を分析し、モニタリング中の評価基準と自己評価に用いられた評価基準の関係を明らかにする。②日本人英語学習者のモニタリングの評価と自己評価には学習者のメタ言語的知識と心理的個人要因が関与しているかを明らかにする。③日本人英語学習者のモニタリングの評価と自己評価が学習者のL2スピーキング習得度関連していることを実証する。 前年度から引き続き作成・修正を重ねていたデータを収集するためのタスクが全て完成し、予備実験も終えている。被験者がスピーキングタスク・リスニングタスク・自己採点タスクの3つが行えるようなオンラインプラットフォームの用意が整ったので、データを収集し、すでに収集した分は分析が進み、結果の考察に入っている。さらに、調査内容の公表に向けて、執筆を進める傍ら、学会発表(The European Second Language Association [EuroSLA])にて研究発表も予定されている。 また、学習者のメタ言語的知識と心理的個人要因を計測するタスクの作成も完了したので、現在も継続して追加実験を実施している。こちらはデータの取集が終わり次第、分析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度では被験者の募集などが遅延するなどコロナ禍での実験の進行が困難な場合が多くあったが、無事被験者も募集ができたためデータ収集も滞りなく進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
本実験のデータ収集が進んだため、分析・考察をおこなっている状況である。そのため、現在は学会発表と論文執筆・投稿の準備を進める方針である。また、最新の研究を考慮した考察にするため、引き続き文献の検索も進めながら、国内外の研究協力者からの更なるアドバイスも仰ぐ予定である。
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