研究課題/領域番号 |
21K20022
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
ヴァン・ロメル ピーテル 東京経済大学, コミュニケーション学部, 特任講師 (70909291)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教育史研究 / 小学校教員 / 女性教員 / 教育雑誌 / 教育ジャーナリズム / 教育小説 / 地方教員 / 日本近代文学 |
研究開始時の研究の概要 |
大正期に日本の小学校教員群が重要な文学読者層と創作層を形成した。本研究は教員たちが読んだり自ら投稿したりした雑誌とその掲載小説群を掘り起こし、整理し、入念に分析することで、文学が教員にとって有した意義を明らかにする試みである。この作業によって、日本文学とメディアが社会において演じてきた多様な役割を明確にし、さらに日本文学史・教育史・社会史に新たな光を当てる。
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研究成果の概要 |
本研究は「大正時代における日本文学と教育との関係」という研究課題名で、学術研究において見落とされがちである教育雑誌やその掲載文学を掘り起こし、整理して分析した。この作業によって、大正期の小学校教員が読者として受容し、また執筆者として方向づけたメディアと文学の特徴と社会的意義を究明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで十分に研究されていない資料(教育雑誌とその掲載小説)を調査することで、密接な関係を持つ近代文学と近代教育の成立および変遷過程を考え直すことを可能にした。資料発掘や学際的な研究方法に立脚した本研究は、文学研究、教育史研究、メディア研究、ジェンダー研究に貢献することができたと考えられる。なお、現在のテキスト文化、教育、メディアの形態について公平かつ冷静に考察するためには、その歴史を把握することが重要な課題であろう。
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