研究課題/領域番号 |
21K20027
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
黄 竹佑 名古屋学院大学, 外国語学部, 講師 (70908665)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 形態構造 / 韻律情報 / フット / 持続時間 / アクセント / 日本語 / 自然度評価 / 音響分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,アクセントのような韻律情報と言語の形態構造の相互作用について,自然度評価などの心理的指標を用いて多面的に検証するものである。日本語を含む多くの言語では,複合構造や派生などの形態的プロセスの適用により,アクセントや声調といった韻律情報が変化すると知られている。本研究は,従来の実験方法とオンライン実験を併用し,日本語話者に対して複合語アクセント規則に対する違反や,韻律境界の違反などの不自然な韻律パターンを評価させる知覚実験と,自然発話をさせる産出実験を行う。本研究の結果により,ヒトの複合構造に関するアクセント規則の知覚と計算の仕組みがさらに解明されると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、日本語の複合語を対象に、形態的主要部がどのようにアクセントを保持しているのか、また複合語の形態構造と韻律情報の関連性を探求することを目的としている。研究期間中には一連の知覚実験と産出実験を実施することとなった。最終年度に行われたオンライン産出実験において、複合語と単純語を比較した結果、両グループの平均モーラ持続長に有意な差が観察された。具体的には、複合語における平均モーラ持続長及び境界モーラの持続長が単純語に比べて長く、このことから形態構造が持続長という音声情報を通じて示されている可能性が高い。この発見は研究成果の情報発信の一環として国際学会や学会の予稿集などで発表した。また、もう一つの産出実験において、複合語の形態的主要部が左側にある語と右側にある語の音素長を比較したところ、左側主要部を持つ語では形態構造の境界にポーズが入りやすいことが判明し、形態構造と音声情報の対応を示す証拠の一つといえる。さらに、本研究はjsPsychを利用したオンライン実験手法を積極的に用い、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う研究環境の変化にも柔軟に対応した。予定されていた実験の一部は新型コロナの影響で遅れたが、オンライン実験を通じてデータ収集を再開することができた。このオンライン音声実験の技術的なサポートや注意点を研究者コミュニティと共有し、音声実験の新たな可能性を広げるために情報発信を続けている。
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