研究課題/領域番号 |
21K20040
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
守田 まどか 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (40896304)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イスタンブル / オスマン帝国 / シャリーア法廷 / 法廷台帳 / 街区 / シャリーア法廷台帳 / 非ムスリム / 地縁 / 地縁的結合関係 / 宗教的帰属 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、宗教・民族・社会的に多様な住民を内包したオスマン帝都イスタンブルの街区を対象とし、人々がどのように繋がり、また、様々な政治的・社会的情勢の下で人々の繋がり方が歴史的にどのように変遷したのかを明らかにすることを目的とする。近年のオスマン帝国史研究では、18世紀を通して国家が社会に対する管理を強めたという側面が強調される傾向にある。これに対して本研究は、このような国家・社会関係の変容を、地域社会で取り結ばれる人間関係のレベルに降り立って分析する。
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研究実績の概要 |
本年度は、オスマン帝都イスタンブルのシャリーア法廷と法廷台帳群の考察に焦点をあてた。都市の司法・民政を担ったカーディーが管轄するひとつの行政区(カザー)を形成した城壁内イスタンブルには、カーディーの主宰する法廷のほか、ナーイブ(代理人)の主宰する複数の法廷が存在したことが知られている。法廷はたんに都市民の紛争解決の場であっただけでなく、登記所や公証人役場、さらには命令を告知するための集会場としての機能も有し、各法廷で作成または受領した文書の控えが台帳に記録された。証書や上申書、勅令・大宰相令など多様な文書の控えが記された膨大な数の法廷台帳が今日に伝わっている。本年度は、これらイスタンブルの法廷台帳群の通時的調査を継続することで、18世紀前半イスタンブルにおいて、法廷が作成する文書のなかでの上申書の比重が増すとともに、法廷業務の集権化が試みられた様子が明らかになった。さらに、法廷台帳の一元的な保管がはじまる19世紀の法廷台帳目録を調査し、収集した史料の整理・分析を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度、渡航先のイスタンブルで新型コロナウィルスに感染したために遂行することができなかった史料調査の続きを、本年度は遂行することができた。そしてその暫定的な成果の一部を、国内の学会で発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には収集した史料の整理と分析を引き続き行う。補足的な史料調査を行うことで、本研究課題を完成させ、その成果を論文としてまとめる。
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