研究課題/領域番号 |
21K20112
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
長辻 貴之 早稲田大学, 政治経済学術院, 助手 (20906135)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アフリカ政治 / 選挙による政権交代 / 統計分析 / 比較政治学 / 選挙の質 / 国際選挙監視団 |
研究開始時の研究の概要 |
比較政治学において、選挙による政権交代は民主化や民主主義を構成する重要要因として考えられてきた。一方で、申請者は、選挙による政権交代が次回選挙における選挙の質の低下に繋がると主張する。本研究では、アフリカを対象とし、選挙による政権交代を経験した国への国際選挙監視団に焦点を置く。そして、なぜ選挙による政権交代が次回選挙の質を低下させるかを解明する。
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研究実績の概要 |
本研究は、選挙による政権交代と次回選挙の質の間のメカニズム解明を目的とし、なぜ選挙による政権交代が次回選挙の質を低下させるかを明らかにする。本研究は、比較政治学の中でも主要な位置を占める民主化・民主主義研究の根幹を成す民主主義の捉え方に疑問を投げかけ、政権交代の効果についての先行研究に対して挑戦するものとなる。
2023年度は、2022年度に再調整した計画に沿って研究を実施した。具体的には、フランスと西アフリカにてフィールドワークを実施した。フィールドワークでは最初にアフリカ関係者が多く集まるフランス・パリに滞在した。政府や企業の関係者、シンクタンクや大学の研究者を訪問することで、西アフリカ等の仏語圏アフリカにおける国際社会の政治的な関わりについて情報収集することができた。また、西アフリカでのフィールドワークにおいては、セネガルにて多くの情報収取をすることができた。2024年度にセネガルでは大統領選挙を予定していたこともあり、各アクターが動きをみせるタイミングでの訪問となった。これらのフィールドワークは研究計画調書にも明記したものであり、本研究を進める上で重要となるステップであった。
2021年度に研究の遅れが発生したことがあり、当初の予定から全体的に遅れが生じていた。一方で、2023年度は再調整した計画に沿う形でフィールドワークを実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請当初から予定していたフィールドワークを実施することで、研究を前進させることができた。一方で、研究成果となる論文の投稿にはまだ時間が必要となるため、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度までに、研究の質的な部分で必要となる情報を収集することができた。2024年度は、本研究事業の最終年度となるため、研究成果となる論文を英語ジャーナルに確実に投稿できるように研究を進める。
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