研究課題/領域番号 |
21K20159
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 (2022) 立教大学 (2021) |
研究代表者 |
岩澤 佳太 東京理科大学, 経営学部経営学科, 講師 (60909430)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 原価計算 / 原価情報 / コストマネジメント / サービス品質 / 情報品質 / 管理会計担当者 / 経理部門 / インタラクション / 工場経理部門 / 生産パフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「工場経理部門のサービスが,製造部門のコストマネジメントにおよぼす影響」を解明することを意図している。コストマネジメントにおいて工場経理部門が果たす役割に注目し,サービス品質概念の援用から工場経理部門の役割を概念化する。そして工場内アンケート調査を実施することで,工場経理部門のサービスが工場内の製造マネジャーの原価情報の需要や活用に影響することを明らかにする。具体的には,インタビュー調査や社内アンケート調査等を実施し,工場経理部門の役割やその影響を定性的かつ定量的に解明したいと考える。
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研究成果の概要 |
本研究課題全体の目的は,「工場経理部門のサービスが,製造部門のコストマネジメントにおよぼす影響」を解明することであった。この目的を解明するために工場経理部や製造部門のマネジャーに対するヒヤリング調査および製造部門を対象とした社内アンケート調査などを実施し,工場経理部門のサービスがおよぼす影響を定性的かつ定量的に解明した。 これらの研究成果は複数の学会発表や査読付き学術論文に掲載された。また2022年度の日本原価計算研究学会の学会賞(論文賞)を受賞するなど高い評価を受けることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コストマネジメントにおける原価情報の役割を解明した先行研究では,同一の原価情報を利用しているにも関わらず,なぜマネジャーによってその有用性の認知や活用程度が異なるのかといった疑問は明らかにされていなかった。そこで本研究は,コストマネジメントにおいて工場経理部門が果たす役割に注目し,サービス品質概念の援用から工場経理部の役割を概念化した上で,そして工場内アンケート調査を実施することで,「製造マネジャーによって工場経理部門のサービス品質の認知に違いが生じ,そのことが工場内の製造マネジャーの原価情報の需要や活用に影響することや,原価情報とその効果の関係を調整している」ことを明らかにした。
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