研究課題/領域番号 |
21K20162
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
浦沢 聡士 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (60910461)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | GDPナウキャスト / オルタナティブデータ / クレジットカード利用情報 / GDP / ナウキャスト / リアルタイムデータ |
研究開始時の研究の概要 |
昨今、感染症対策と経済運営の両立といったこれまでに経験のない事態に直面する下、日々の感染状況の把握とともに経済の動向を適切、早期に把握することへの要求が高まっている。 本研究では、一国経済全体の動向をリアルタイムで把握することを可能にする手法として、GDPのリアルタイム予測(GDPナウキャスティング)に係る手法の開発を行う。従来の手法をレビューするとともに、より精度の高い予測の実現を目的として、伝統的な経済指標に限らない、POS売上データやクレジットカードの決済情報、ウェブサイトの閲覧数等のいわゆるオルタナティブデータの活用、予測モデルの非線形化、といった視点から新たな手法の開発を試みる。
|
研究成果の概要 |
コロナ禍において生じた日本経済の特徴的な変化に対応するため、GDPナウキャストに用いる変数の見直しを行うとともに、予測のより早い時点から予測精度の向上を図るため、伝統的データよりレポーティングラグが短く、その結果、よりタイムリーに経済の動向を捉えるオルタナティブデータ、具体的には、クレジットカードの利用情報を用いることにより、特に予測の初期段階において、より精度の高い予測を実現させる可能性があることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実効性のある経済運営を行う上では、観察されるデータ等に基づき経済の現状を適切に評価し、先行きの推移を見極めることが不可欠である。コロナ禍以降、特に経済の動向を適切かつ早期に把握することへの要求が高まる中、政策現場においてもリアルタイムデータ等の充実・活用によるマクロ経済動向の分析の必要性が議論されてきたが、一国経済全体の動向のリアルタイム把握を可能にする本研究の成果は、こうした社会、行政のニーズに応え得るものと言える。本研究の成果は、東京財団政策研究所よりGDPナウキャスティングとして定期公表され、社会に実装されることで、我が国におけるGDPナウキャストの取組に寄与していくことが期待される。
|