研究課題/領域番号 |
21K20173
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 香基 北海道大学, 文学研究院, 助教 (20907563)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本人の宗教意識 / 主観的ウェルビーイング / 測定の不変性/等価性 / 混合研究法 / 宗教意識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本人の宗教意識および主観的ウェルビーイング(Subjective Well-being: SWB)に関するインターネット調査と、調査協力者への追跡インタビューを実施することで、①ライフステージや社会階層に応じた宗教意識とSWBの構造について、混合研究法を活用した比較検討を行うとともに、②宗教意識とSWBの関連メカニズムに関する実証的分析へと進めていく。日本を含む東アジアでは未だ傍流に過ぎない宗教に関する計量社会学的研究の方法論的発展に寄与するとともに、欧米諸社会と東アジア諸社会との比較宗教研究の足掛かりとする。
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研究成果の概要 |
日本の宗教状況において、伝統・慣習的な宗教活動(教団への所属認知の有無にとらわれない、地域の祭礼への参加や、神社への参拝など)は、主観的幸福にポジティブに寄与する。他方、占い、パワースポットめぐり、セラピーや癒しのヒーリングといったスピリチュアルな活動は、主観的幸福にほとんど影響しないか、あるいは若干の負の影響を持つ可能性がある。上記のような宗教活動は、神仏や死後世界といった宗教的なことがらへの信心とも結びついており、こうした宗教的な「意味づけ」が、宗教文化的活動と主観的幸福を媒介する重要な要因であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本人の宗教意識の構造を定量的に描き出し、その測定尺度の開発を試みるとともに、SWBへの寄与という面での欧米諸社会との共通性に着目し、さらにその関連メカニズムについての検討を行った。宗教意識について、日本と欧米諸社会との国際比較を行うための実験的な取り組みの事例を示すことで、日本を含む東アジアでは未だ傍流に過ぎない宗教に関する計量社会学的研究の方法論的発展に寄与した。
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