研究課題/領域番号 |
21K20199
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
趙 相宇 立命館大学, 産業社会学部, 助教 (40906806)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日韓併合 / 自主性 / 対話 / 忘却 / 記念日 / 報道 / 「日韓併合記念日」 / メディア史 / 日韓関係 / 90年代 / 日韓併合記念日 / 始政記念日 / 記念日報道 / 歴史認識 / 参加 / 動員 / 責任 / 始政治記念日 / 想起 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、『メディア史研究』50号に掲載された「「日韓併合記念日」のメディア史―日本人本位の参加と「内鮮融和」の課題」の成果をもとに、日韓の主要地方都市の記念行事およびその報道、台湾・満州との比較分析、類似した記念日との比較分析を行う。「日韓併合記念日」、「始政記念日」の記念行事、新聞報道、メディア・イベントを調査し、植民地支配期における「日韓併合」の意味づけと位置づけの一端を明らかにする。植民地支配期における「日韓併合」への日韓人の参加と抵抗のあり方を浮き上がらせ、「日韓併合」の問題が盛んに語られるなかで「日韓併合記念日」が忘れ去られた現代の日韓歴史葛藤のアイロニーを問いかける。
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研究成果の概要 |
これまであまり論じられてこなかった「日韓併合」の記念日についてその報道の在り方を明らかにし、現代の日韓における歴史をめぐる葛藤の根源を「忘却」から示した。本研究では、「日韓併合」をめぐる帝国日本の責任の封印、朝鮮人の民族主義が女性の身体の近代化という観点において「日韓併合」を祝う祭典に対して妥協的な態度を示していたことを明らかにし、戦後にその記憶が消えたことで、日韓は歴史から自我を肯定する論理を編み出しながらも、それぞれの主体的な責任については忘却し続けるという歪な構造が生まれたことを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの「日韓併合」に関する研究は、「日韓併合」に至るまでの過程に議論が集中し、その後の長い支配と解放後の意味づけやインパクトにはあまり言及してこなかった。現在の日韓関係における植民地支配の記憶をめぐる論争は、「反日」「親日」の間にあったグレーゾーンを忘却する形で展開され、日韓それぞれのナショナリズムの責任を抱きしめることができないでいる。日韓がこの問題をめぐって対立ではなく、対話していくには、相手に対する責任のなすりつけではなく、主体的な責任に基づいた自省が求められており、本研究は、そうした論点を盛んな想起の中で忘却された「日韓併合」の記念の在り方から提示した。
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