研究課題/領域番号 |
21K20207
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
宮城 愛美 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (60447258)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 高等教育 / ISCED-5 / 障害学生支援 / 視覚障害 / 支援技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高等専門学校(高専)における障害学生に対する修学支援の調査を行い、大学の支援との比較を通して高専における障害学生支援の特徴と課題を明らかにし、その中でも、視覚障害者の支援の向上を目指した具体的方策を提案することにより、障害者の高専で学ぶ機会の拡大と、高専における修学環境の向上に寄与することを目指す。 (1)高専における障害学生支援の特徴と課題を明らかにするために、全国の高専に対する障害学生支援の状況に関する調査と、(2)視覚障害学生が在籍する専門学校に対して支援技術の導入に関する提案を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究では、「全国各地の高専に学ぶ障害学生の修学の実態を調査し、必要とされる情報提供と環境整備を明らかにし、障害のある生徒の高専への進学とその修学環境の向上のための方策を提言すること」を目的とする。日本学生支援機構の調査結果から、身体や精神に障害のある学生に対する支援内容や支援組織の概要については示されているが、高専において、複数の障害を併せ有する者や多様なニーズに応えるために複雑化した修学環境において、どのような支援が求められているか、また、実際にどのような合理的配慮が提供されているか、その実態を明らかにした研究は非常に少ない。そこで、本研究では、高専における障害学生支援の特徴と課題を明らかにするために、全国の高専に対する障害学生支援の状況に関する調査と、視覚障害学生が在籍する専門学校に対して支援技術の導入に関する提案を行う。2023年度は、高専における障害のある生徒に対する修学支援について、支援の体制や内容、課題について質問紙と面接調査を行った。 (1)質問紙調査 全国の58校の高専に対して「高等専門学校における障害学生への合理的配慮提供に関する調査」を行った。回答者を各校の学生主事、学生相談室長、保健室担当の看護師等に依頼することにより、回答率の向上と回答内容の正確さを図った。36校から回答が得られた。(回答率62.1%) (2)面接調査 質問紙調査「高等専門学校における障害学生への合理的配慮提供に関する調査」で、視覚障害のある生徒が現在または過去に在籍と回答した高専4校(北海道地区1校、東北地区1校、中国地区1校、九州地区1校)を訪問し、支援担当の教職員に面接調査を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全国の高専に対する質問紙調査、面接調査を実施できたが、調査結果の分析がやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
(1)高専における障害学生支援担当者に対する調査結果の分析 全国58校の高専に対して質問紙による調査を実施した結果から、大学等における支援内容・課題との差異など、高専における支援の特徴を分析する。 (2)高専の視覚障害学生に対する効果的な支援技術の提案 視覚障害に焦点を当て、工学分野を学ぶために必要な理数系の科目を始めとした各科目の授業や学習において、視覚障害支援技術の活用の可能性について整理する。
|