研究課題/領域番号 |
21K20221
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
趙 天歌 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, その他(招聘研究員) (60906684)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 社会教育 / 上山下郷運動 / 知識青年 / ライフストーリー調査・分析 / 成人教育 / 中国上山下郷運動 / 知識青年(高齢期) / ドキュメント分析 / 知識青年の「再教育」 / ドキュメント分析・語り / 中国研究 / 高齢者教育 / ライフストーリー分析 |
研究開始時の研究の概要 |
中国では文革期に国民特に若者の再教育を図る上山下郷運動が展開され、1968-80年、約1700万人の知識青年(知青)が農村・辺境地に下郷(徴農)された。本研究では、上山下郷期に知青であった高齢者に焦点をあて、上山下郷の歴史的展開を整理検討し、上山下郷の経験が知青に与えた物理的・精神的な影響を明らかにし、その影響が知青の高齢期における生きがい意識と学習要求にどのように発展しているのかを考察する。これによって、今後の高齢者生涯学習支援の課題を示し、支援の体制整備について知見を提供する。本研究は、上山下郷の歴史的真実に近づくために意義があり、また中国における学習型社会の形成にとっても深い意味がある。
|
研究実績の概要 |
「中国上山下郷運動と高齢期知識青年の生きがい意識・学習要求」の研究課題の遂行にあたり、2023年度では、申請者は3つの構成課題のうちの課題②である「上山下郷運動後半に関わった高齢期知識青年(後期知識青年)のライフストーリー分析」を進めた。そして、構成課題③の一部として、中国上山下郷運動(1972年を境として)に参加した知識青年を前期と後期に区分し、追加調査を実施して両者の比較検討を行った。 研究の構成課題②と③の中心内容と進行状況および研究成果・実績については以下のとおりである。 構成課題②は、1972年以降に上山下郷運動に参加した後期知識青年(現在60歳代から70歳代)を対象に、ライフストーリー分析を通じて、上山下郷が後期知識青年に与えた影響及びその影響が彼/女らの高齢期の生きがい意識と学習要求にどのように結び付いているかを考察した。【研究論文執筆完了】【博士学位申請論文として発表】 構成課題③は、高齢期にある知識青年世代の生きがい意識と学習要求を明らかにするために、上山下郷運動(1972年を境として)に参加した知識青年を前期と後期に区分し、各分類の語りデータを再分析することで、前期と後期知識青年それぞれの特徴について考察した。【研究論文執筆中】【一部の内容は博士学位申請論文として発表】
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度において病気による長期休養をしたため、研究全体の進行が遅れています。2022年度では研究活動を再開し、「研究開始時の研究の概要」に従い、構成課題①を完成させましたが、2023年4月までコロナウイルス感染拡大による強制隔離政策のため、研究調査対象国でのフィールドワークの展開をできず、現地調査の実施は計画より遅れました。
|
今後の研究の推進方策 |
下記の通り、3つの構成課題を進めることによって「中国上山下郷運動と高齢期知識青年の生きがい意識・学習要求」という申請研究課題を遂行する予定である。 (完成)構成課題①:「中国上山下郷運動における知識青年の『再教育』に関する研究」 (完成)構成課題②:「中国上山下郷運動による知識青年への影響:高齢期知識青年のライフストーリー分析」(課題②は2つの子課題(前期知識青年と後期知識青年)に分かれており、「後期知識青年」に関する部分は2024年度に投稿予定である。) (途中)構成課題③:「高齢期知識青年の生きがい意識・学習要求と高齢者生涯学習支援の課題ー前期と後期知識青年の比較検討を踏まえて(仮)」(追加調査を含めて2024年度内に完成予定である。)
|