研究課題/領域番号 |
21K20253
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島女子短期大学 |
研究代表者 |
今村 幸子 鹿児島女子短期大学, 児童教育学科, 講師 (30912539)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 研修プログラム / 支援者支援 / 応用行動分析 / 発達障害 / 療育実践 / 児童発達支援 / 療育 / 就学 / 就学前療育 / 職員研修プログラム / 行動分析学 / 保護者の障害受容 / 就学に必要な力 / 教員の意識 / 行動分析 / 指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の問いは、療育を担当するスタッフが実践場面で困難を感じるのはどんな時か、どのような学びが療育遂行に役立ち、子どもの発達支援に貢献するのかという事である。それを明らかにするために、療育実践においてスタッフが体験した困難場面について聞き取りやVTR撮影により情報収集し、それについて子どもの行動、スタッフの対応、環境の3つの視点により整理、分析を行う。その後、その分析を基に、療育困難場面の指導法のあり方について行動分析学の理論を背景として検討する。さらに、療育スタッフが実際の指導場面で自らの指導法を考え実践する力を育成するために、指導法の検討過程を体験的に学べる研修プログラムの開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、療育遂行上の困難場面の分析に基づく研修プログラムの開発であった。療育の目指す方向として、保育士、幼稚園・小学校教諭、療育スタッフが就学時に望む姿を調査し、プログラム内容は日常生活スキルや助けを求める力育成等に焦点化した。研究1では療育中の困難場面を調査・分析し、活動不参加や他害等が挙げられた。研究2では困難場面の指導法検討として、研究1の事例を応用行動分析のABC分析表に整理し、環境調整に比べて問題行動後の対応に苦慮する姿が明らかとなったため、事後対応を学ぶプログラム作成を行うこととした。研究3では良い面に着目し、問題行動を相対的に減らす手法を学習するプログラムを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、療育機関や利用する子どもの数は増えている。療育を担うのは保育士であり特別な資格やトレーニングを受けたわけではない場合が多い。また、療育で用いる手法は各施設に任され、スタッフ育成についても確立されたものは特にない状況である。しかし、実際の療育現場では難しい事例が多く、指導技術については専門性が必要である。そこで、本研究では、療育スタッフが指導法を身に着けるためのプログラム開発を行った。また、そのプログラムは応用行動分析の手法を基礎とし、療育スタッフが指導場面で経験した困難を調査した上で作成し、実践に生かせるものとした。療育の質を高め、スタッフの困難を解消するためのツールとなると考える。
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