研究課題/領域番号 |
21K20256
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
三上 美咲 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30910426)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発達性協調運動症 / 運動経験 / DCD / モーションキャプチャー / 幼児期 |
研究開始時の研究の概要 |
協調運動の問題を主症状とする発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder:DCD)は、深刻な二次的問題へとつながるため早期介入・支援が必要である。本研究は、DCDを持つ幼児について、日常生活における運動経験が協調運動能力へどのような影響を及ぼすかを明らかにするため、運動経験の形成に関する機会や環境の調査と、既存のアセスメントツールおよびモーションキャプチャー解析という複数の客観的指標を用いた協調運動能力のアセスメントからその関連を検討する。
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研究成果の概要 |
発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder : DCD)は、協調運動の獲得や遂行の著しい困難を主症状とし、適切な早期支援が求められる。本研究は、DCDを持つ幼児の協調運動能力と運動経験の関連を明らかにすることを目的とした。 神経発達症のない子どもと比較して、DCDを持つこどもは3-4歳の時点での微細運動の経験が少ないことが示唆された。 また、微細運動における手部の軌跡に関する運動学的指標が、DCDを持つ子どもの運動の問題を反映する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではDCDを持つ子どもにおける運動経験と協調運動能力との有意な関連は認められなかったが、一部の運動経験の乏しさが存在することが指摘された。今後さらに研究を発展させていくことで、協調運動の問題を持つ子どもへの適切な介入方策の検討に役立つ情報となることが期待できる。 また、これまでDCDを持つ子どもにおいて検討されていなかった運動学的指標の有用性が示唆されたことは、DCDの運動の問題のメカニズム解明のための研究において意義を有する。
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