研究課題/領域番号 |
21K20266
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
村上 祐子 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教 (40905387)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | チャットボット / 大学初年次教育 / データサイエンス / 情報倫理 / AI / 動機付け / 情報教育 / グループ学習 / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
AIやデータサイエンスが基本的な教養として考えられている現代社会では、データの利活用に対する姿勢を身につけることは必須教養である。大学では情報倫理教育において、グループ学習での議論を通じて、情報化社会における問題深化の促進と解決のための能力育成を目指している。本研究では、大人数を対象とした情報倫理の授業における教育効果の向上を目指して、チャットボットを用いた対話型学習教材を作成する。本研究によるAI技術を用いた教材は指導者による学習評価の負担を軽減し、チャットボットの即座に意思疎通が取れる特徴を利用して、新たな授業設計に貢献すると考えている。
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研究成果の概要 |
本研究ではチャットボットを使った対話型教材を開発した。学生が教材に自発的に取り組んでもらえるようにするため、議論のテーマは学生にとって身近なものとした。また、会話を継続させるため、会話相手になるチャットボットは会話はじめに学生に同調し、徐々に別の意見を提示した。 授業で使用した結果、授業内容について学習意欲が向上した。特に、授業内容を学習することが学生にとって価値があるものだと学生が自覚する効果があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チャットボットは人工知能(AI)を利用して人間同士が会話をするようなシステムであるが、教育への具体的な活用については賛否が分かれている。代表的な問題として、会話に含まれる情報の管理をはじめとする情報セキュリティの観点や、高性能なチャットボットを活用することによる教育の意義の再考があたる。しかしながら、AIの技術発展を考慮すると、教育で全く触れないのは不自然であり、上記の問題を含めて学生には何らかの提示が必要である。本研究で開発したチャットボットとの疑似的会話の実習は、AIの利活用について問題定義をする上で重要な役割がある。
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