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自閉スペクトラム症における因果関係理解の特徴について

研究課題

研究課題/領域番号 21K20267
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0109:教育学およびその関連分野
研究機関愛媛大学

研究代表者

冨田 享子 (神井享子)  愛媛大学, 教育学部, 講師 (70908920)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 因果関係理解 / 推論 / 心の理論 / 心的状態の理解
研究開始時の研究の概要

本研究は、自閉スペクトラム症(以下ASD)児における因果関係理解の特徴を明らかにすることを目的としたものである。ASDを対象とした先行研究では、対象者の知的発達や生活年齢の条件が幅広く、様々な要因が課題成績に影響しており、ASDの因果関係理解に関する特徴を十分に反映できていなかった。そこで本研究では、知的発達に遅れのないASD児童20名以上を対象として因果関係理解の課題を実施し、条件を統制した定型発達児群と共に検討を行う。本研究によってASDにおける因果関係理解に関する特徴が明らかになることで、認知特性や強みを活かした指導法開発への発展が期待できる。

研究成果の概要

自閉スペクトラム症(ASD)児における因果関係理解の特徴について、以下の知見が得られた。(1)物理的因果関係理解、行動的因果関係理解、心理的因果関係理解の各課題成績について、定型発達(TD)群と比べて有意な差がない。(2)課題間の得点について、物理的因果関係課題と行動的因果関係課題の得点に有意な差がみられる。(3)因果関係理解課題の成績と、語彙力、非言語推論能力、心の理論課題成績には関連がみられない。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ASDにおいては、その行動特徴から、心的状態に関する推論や因果関係を理解することの困難さが指摘されている。先行研究では、条件を統制し様々な種類の因果関係理解の特徴について詳細に検討したものはなく、心の理論と因果関係理解の関連についても検討されていなかった。本研究では、ASDにおける因果関係理解の特徴について、年齢、言語力、非言語的推論力を統制した定型発達対照群と比較し、詳細に検討を行った。また、心の理論課題との関連も検討し、先行研究で明らかにされていなかった点を踏まえて新たな知見をもたらした。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児における因果関係理解の特徴(1)2023

    • 著者名/発表者名
      冨田享子・藤野 博・松井智子・東條吉邦・計野浩一郎
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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