研究課題/領域番号 |
21K20269
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
小林 亜紀子 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 助教(大学支援研究員) (10909245)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 評判 / 意思決定 / ゲーム理論 / 計算モデル |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は,社会的コミュニケーションの障害と,限局的な興味や強いこだわりを特徴とする,「人との関わり」に困難を抱える発達障害である。 本研究では, 他者との円滑な関係を構築するために重要な,評判に基づく行動選択に着目し,ASD者が自身の評判を上げ,維持するためにどのように行動を選択するのか,ゲーム理論と計算モデルを用い,その心理過程について詳細に検討する。
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研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は,社会的コミュニケーションの障害と,限局的な興味や強いこだわりを特徴とする,「人との関わり」 に困難を抱える発達障害である。 本研究では, 他者との円滑な関係を構築するために重要な,評判に基づく行動選択に着目する。他者からよい評判を得ること ができれば,良好な関係を構築し,維持することが可能になる。しかしながらASD者は,自身の評判を上げるためにふるまいを変えるといった戦略を持たず,対 人関係の困難さを抱えることが指摘されている。ASD者が自身の評判を上げ,維持するために,どのように行動を選択するのか,ゲーム理論と計算モデルを用い,その心理過程について詳細に検討する。これまでに実施した予備実験の結果から,本研究のために新たに作成したパラダイムにより,健常者は,自身が獲得する報酬を大きくするために,自分の評判を高めようとする行動パターンをとることを確認した。本実験で使用する実験課題の各種パラメータ,アルゴリズムの調整を行い,統制課題の調整を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究者の小坂浩隆教授の外来診療のスケジュールに合わせて実験を実施することから,書類作成等,参加者の負担を可能な限り減らすため,被験者への謝礼の支払い方法を変更した。この変更について,研究責任者の所属機関である高知工科大学と,協力機関である福井大学の倫理委員会に変更申請を行った。この審査と,協力機関における実験環境の構築に想定以上の時間がかかり,本実験の開始が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
現在,被験者募集を開始しており,数ヶ月程度で目標数に達する予定である。準備が整い次第,順次,本実験のデータ収集を開始する。
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