研究課題/領域番号 |
21K20270
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
辻村 礼央奈 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 助教 (30913347)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 機能性構音障害 / 随意運動発達 / 随意運動訓練 / 視覚的フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
機能性構音障害は母国語の発音の獲得が阻害された状態であり、その治療には系統的構音訓練が有効である。これは患児が構音器官の随意運動を行えることが前提であるが、発達障害児の中には口唇・舌の運動の拙劣さがあり、随意運動訓練から行う必要がある。ただ、地方では専門家が少なく、毎日の訓練は難しい。そこで、言語聴覚士の知識・スキルと情報通信技術を統合し、視覚的フィードバックをもちいた口唇・舌の随意運動訓練アプリを開発することで、人的資源や居住地に捕らわれず訓練が可能となり支援を提供できる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、口唇や舌の運動の拙劣さがある機能性構音障害児を対象とした随意運動訓練プログラムを作成することである。具体的には(1)構音獲得に有効な口唇・舌の運動訓練プログラムを作成すること、(2)その効果を既存の訓練と比較し、有用性を確認することである。口唇・舌の運動訓練プログラムの作成に向け、口唇や舌の随意運動課題を選定していたが、本研究の目的にある有用性のあるプログラムを作成するためには、構音獲得と直接的に関係する運動課題を明らかにする必要があった。現在日本では、構音器官の随意運動の評価をする際、改訂版随意運動発達検査や新版構音検査に含まれる構音類似運動検査が多くもちいられている。これらの運動課題の通過率と構音獲得の関連性は示されていないが、構音獲得していない児に特有な動作がみられていることが報告されている。今年度は口唇や舌の随意運動課題の可否と構音獲得の関連性を検証するため、3~6歳の定型発達児を対象とした調査を行った。また、構音獲得と関連が深い可能性がある随意運動を選定し、口唇・舌の随意運動訓練アプリのもととなる口唇・舌の随意運動訓練動画を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
構音獲得と関連する口唇や舌の随意運動課題を明らかにする調査研究も並行して実施していたため、進捗状況はやや遅れている。しかし、口唇・舌の随意運動訓練動画の作成を並行して行っていたため、本年度は訓練プログラムの有用性の検討に取りかかることが可能である。
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今後の研究の推進方策 |
調査結果を参考にした随意運動訓練プログラム動画をもちいて、訓練プログラムの有用性を検討するための介入研究を行う。
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