研究課題/領域番号 |
21K20281
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
道上 史絵 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 特命助教 (80910538)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ベトナム人技能実習生 / 技能実習制度 / 日本語教育 / CEFR / 口頭会話能力 / 技能実習生 / ベトナム語母語話者 / 日本後教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、現在日本で就労しているベトナム人技能実習生の日本語による口頭会話能力の調査を行う。欧州において第二言語の能力を測る指標となっている CEFR(Council of Europe 2001)および CEFR-CV(Council of Europe 2018)に準拠した口頭会話能力アセスメントを日本語に援用し、現在日本で就労する技能実習生の半数以上を占めるベトナム人技能実習生を対象に彼らの日本語による口頭会話能力を調査する。その結果をもとに、現行の技能実習制度で定められている日本語教育を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、現在日本で就労する技能実習生の過半数を占めるベトナム人技能実習生を対象に、日本語による口頭能力能力の評価及び彼らの日本語使用と学習状況に関する調査を行った。その結果、ほとんどの対象者がCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)のA1レベルに留まっていることが明らかとなった。さらに、就労及び生活場面において日本語使用が限定的であること、かつ日本に滞在しながら日本社会ではなく帰国後のベトナム社会を志向した日本語学習が行われていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本語教育の分野では、留学生の延長としての高度外国人材に対する調査研究が主に行われ、技能実習生をはじめとする日本滞在期間が制限された単純労働に従事する人々には焦点が当てられてこなかった。その中で本研究は、ベトナム人技能実習生の日本語による口頭会話能力と、就労場面及び生活場面における日本語使用、学習実態を明らかにした。現在、文化庁を中心に日本語学習政策の策定が進められているが、政策策定において当事者のリアリティという視座は極めて重要である。そのリアリティの一例を示した点が本研究の社会的意義である。
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