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自閉症傾向に関連した三次元空間聴覚特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20308
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関立命館大学

研究代表者

山崎 大暉  立命館大学, OIC総合研究機構, 研究員 (90908047)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード空間知覚 / 聴覚 / 自閉症スペクトラム障害 / 注意 / 対人距離 / 後方空間 / 三次元空間知覚 / バイノーラル
研究開始時の研究の概要

自閉症スペクトラム障害(ASD)の対人困難と関連した三次元空間聴覚の特性解明を目指す。高ASD傾向者は,定型発達に比べて狭い対人距離,聴者に配慮した行動・発声の調節困難,呼びかけの無視といった対人困難を呈することが知られ,ASD傾向に関連した聴覚的な距離知覚や空間的注意の偏向が予想される。本研究では,個人ごとの立体音像操作を可能とするバイノーラル録音を用いた知覚実験を行い,ASDの対人困難が聴覚特性に基づく可能性を検討する。本研究の成果は,ヒトの三次元空間知覚に関する基礎的知見を提供するとともに,ASDの知覚特性に基づく障害理解・支援法の開発等への寄与が期待される。

研究実績の概要

音の距離感や前後感といった三次元空間聴覚の確度や精度には大きな個人差があることが知られているが,そのような個人特性を生む認知要因の理解は進んでいない。高自閉症スペクトラム傾向(ASD)者は,定型発達者と比較して狭い対人距離や,呼びかけへの無反応といった対人困難を有しやすいことが知られる。高ASD者のを鑑みると,ASD傾向と関連した距離感の偏向や,背後の音に対する注意の減衰が予想される。本研究の目的は,ASD者の対人困難が聴覚による空間認識の特性に基づく可能性を実験的に検討することであった。
本年度は,前後の音に対する空間的注意シフトの有効性および,前後左右方向の対人距離に関する実験を実施した。全ての参加者はASD傾向の強さを評価する指標であるAQ質問紙に回答した。注意の実験では,参加者の頭部の前後に設置したラウドスピーカから聴覚刺激(先行手がかり音,標的音)を呈示し,標的音を定位するのにかかる反応時間を分析したところ,これまでに知られている左右の空間的注意シフトとは異なる傾向の結果を得た。また対人距離の実験では,参加者が徐々に接近する足音を聞き,不快に感じた時点でキー押しをするstop-distance法によって対人距離を測定した。その結果,不快な対人距離は足音の接近方向によって異なることが分かった。
これらの成果の一部を研究会等で報告した。今後は,得られた結果をAQ得点によって詳しく分析し,論文化を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-10-22   更新日: 2022-12-28  

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