研究課題/領域番号 |
21K20309
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都文教大学 (2022) 関西学院大学 (2021) |
研究代表者 |
上田 紗津貴 京都文教大学, 臨床心理学部, 助教 (00908080)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 摂食障害 / 予防 / 女子大学生 / オンライン調査 / スティグマ / 援助要請 / ピア実施者 / 認知的不協和 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食障害は若年女性を中心に有病率の高い精神疾患であり、発症を未然に防ぐ予防的介入を行うことが急務である。しかし、日本では摂食障害に対する予防的介入が非常に少ない。その理由として、①実施者側の問題(実施者の不足、実施者のトレーニング方法の未確立)、②参加者側の問題(摂食障害へのスティグマ、援助要請への抵抗感)という二つの側面がある。本研究では、日本の女子大学生を対象に、ピア(同世代の女子大学生)を実施者として、摂食障害のユニバーサルタイプの予防的介入を行う。これによって、実施者側と参加者側の両者の問題を同時に解決することを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、女子大学生に対するオンライン調査、および摂食障害に対する予防プログラムの実施者のためのトレーニングシステムの構築を行った。2180名の女子大学生を対象としたオンライン調査の結果、日本の女子大学生における摂食障害の有病率、食行動異常の二過程モデルの再現可能性、摂食障害症状とスティグマや援助要請との関連が明らかになった。今後は、本研究の結果に基づいてピア実施者のトレーニングを進め、女子大学生の摂食障害に対する予防プログラムの実施可能性や有効性の検討を進める予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食障害などの精神疾患は、個人にも社会にも大きなコストをもたらすため、適切な早期予防的介入が求められている。本研究では、女子大学生における摂食障害の有病率およびスティグマや援助要請との関連を明らかにし、摂食障害予防プログラムのピア実施者のためのトレーニングシステムの構築を行った。本研究成果は、摂食障害やそのリスクを抱える女子大学生の早期発見と早期介入につなげるための示唆を提供している。
|