研究課題/領域番号 |
21K20312
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
宮崎 友里 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 研究生 (20911423)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠障害 / 神経発達症 / 遠隔心理療法 / 認知行動療法 / ペアレントトレーニング / Autism Spectrum Disorder / 自閉スペクトラム / メンタルヘルス / 遠隔医療 / 発達障害 / 児童 / 子ども / 心理社会的ケア / 睡眠 / 自閉スペクトラム症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)と診断された子どもの8割が抱えている睡眠問題に焦点を当て、養育者との関連も含めASD児の睡眠問題に関連する要因を明らかにする。また、それに基づいて睡眠問題を改善するための介入プログラムの開発を目的とする。第一段階として、ASD児のASD症状と睡眠、日中の問題行動、養育者の睡眠状態と養育行動の関連を調査によって明らかにする。第二段階として、先行研究と研究1の結果から遠隔でのASD児とその養育者を対象とした認知行動療法プログラムを開発する。
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研究成果の概要 |
Autism Spectrum Disorder(ASD)児の睡眠の問題に対する国際的な治療ガイドラインでは、薬物療法だけでなく、認知行動療法が治療オプションとして推奨されているものの、遠隔で提供できるプログラムは未だ開発されていない。 本研究では、研究1として調査研究を実施し、子どもの睡眠の問題と関連する養育者の養育行動を特定した。研究2では、ASD児の睡眠の問題に対する心理社会的ケアのレビューを行い、ASDの睡眠の問題に有効な心理社会的ケアの構成要素を抽出した。研究3では、これまでの知見をふまえ、遠隔での提供が可能なASD児の睡眠の問題に対する認知行動療法を用いた家族介入の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近年注目されるASD児の睡眠の問題に対する心理社会的ケアに関するものである。現在、わが国ではASD児の睡眠の問題に対して薬物療法や睡眠衛生教育が主流となっているものの、国際的なガイドラインでは認知行動療法に基づく支援が薬物療法に並んで推奨されている。また近年、対面で心理社会的ケアを提供するだけでなく、遠隔での提供形態が望まれているものの、これまでASD児の睡眠の問題に対して遠隔での提供は検討されていなかった。本研究はASD児の睡眠の問題に対して遠隔で提供可能な認知行動療法に基づく家族支援型の介入プログラムの開発という点で学術的にも社会的にも意義が高いと考えられる。
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