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加速器BNCT場に特化した評価手法の検討及び施設間の比較

研究課題

研究課題/領域番号 21K20360
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

真鍋 征也  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (40910005)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードホウ素中性子捕捉療法(BNCT) / 中性子計測 / アンフォールディング / 水ファントム / 品質保証 / ガンマ線計測 / 室内散乱線
研究開始時の研究の概要

中性子の医療応用であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、中性子の核反応を用いてガン細胞を細胞レベルで選択的に破壊する技術である。従来、BNCTは原子炉施設内に限られた治療であったが、近年では病院設置可能で広い普及が見込まれる加速器を用いた方法が注目されている。現状加速器ごとに中性子生成方法が異なるため、患者の安心・安全という観点からも施設ごとの治療効果の同一性担保は重要かつ喫緊の課題となっている。そこで本研究では、加速器BNCT中性子場に特化した多物理量の特性評価手法を検討し、施設横断的にBNCT中性子場を評価・比較することで、治療の標準化や更なる普及に向けた基礎となるデータを取得する。

研究成果の概要

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は近年注目されている中性子線を用いたがん治療であり、安心・安全な治療実現のためには治療で用いられる中性子場の評価が肝要となる。本研究では中性子場の評価のために適した測定手法について検討を行った。本研究ではBNCTの品質保証のために従来から行われている人体を模擬した水ファントム中における熱中性子束の測定に着目し、水ファントム中の熱中性子検出器の計数率深さ分布に対してアンフォールディングと呼ばれる逆問題を解く技術を適用することで、幅広いエネルギー領域の中性子スペクトラルフルエンス率の特性評価が可能なシステムを構築した。システムの動作試験を行い、その精度を検証した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、従来から測定が行われていた水ファントム中における熱中性子検出器での測定に着目し、その測定結果から中性子スペクトラルフルエンス率を導出する手法を開発した。従来の測定は、中性子照射装置の定常性を確認のためにのみ行われていたが、本手法を用いることで治療の有効性を確認するための重要な物理量を導出することが可能である。また、本手法は従来の測定結果に対し、解析手順を加えるのみであり、現場における実装が容易であると予想される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中性子医療用中性子場の評価手法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      真鍋征也、原野英樹、増田明彦、松本哲郎
    • 学会等名
      2022年度NMIJ成果発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ホウ素中性子捕捉療法の品質保証に資する中性子エネルギー分布導出手法の検討2021

    • 著者名/発表者名
      真鍋 征也 原野 英樹 増田 明彦 松本 哲郎
    • 学会等名
      2021年度 計量標準総合センター 成果発表会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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