研究課題/領域番号 |
21K20442
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
THAY VISAL 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 助教 (90903667)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 接着接合部 / 疲労強度 / 疲労設計法 / 応力比 / 静的強度 / 主応力 / はく離 / 曲げ作用 |
研究開始時の研究の概要 |
既設鋼構造物の維持管理が大きな課題となっており,その性能を回復または向上させるための技術の一つとして,当て板接着工法が注目され,国内外で研究開発が行われている.しかしながら,その適用範囲は接合用材料ごとに限定的であり,疲労耐久性の評価方法は,定量的で統一的な試験方法もなく,接着接合部の標準的な設計法が示されていない.本研究では,この工法の設計の標準化を目的として,接着接合部における疲労強度の評価とその設計法を提案するものである.
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研究成果の概要 |
本研究では,接着接合部の静的強度,接着接合部の疲労強度を実験的に検討し,接着接合の疲労強度を一般化し,接着接合部の設計法を提案する.接着接合部のはく離時の静的強度は,静的曲げ試験で評価し,その結果を示した.接着接合部の疲労強度の評価には,振動型疲労試験機を用いて曲げ疲労試験を行った.その結果,主応力比(はく離時の主応力に対する主応力範囲の比)と繰返し回数の関係で接着接合部の疲労強度を評価すると,本研究で検討した応力比において,疲労寿命および進展寿命は応力比によらず一定の線形で評価することが可能である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,応力比に依存しない疲労強度の評価方法を提案する点にある.この提案した手法に基づいた接着接合部の疲労強度の評価方法を確立すれば,当て板接着工法による既設鋼構造物の補修・補強技術の開発・普及に貢献するだけでなく,構造物の維持管理の領域や自動車や航空機等の機械分野への応用の可能性も広がり,技術的なインパクトも高いと考える.
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