研究課題/領域番号 |
21K20484
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0401:材料工学、化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小椋 優 (大島 優) 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (70908152)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 転位 / 光 / 無機半導体 / 結晶塑性 / 転位物性 |
研究開始時の研究の概要 |
無機半導体中の転位は,局所的な組成の偏りに起因して,しばしば正もしくは負に帯電することが知られている.その結果,転位は自由電子やホールと相互作用を生じうる.しかしながら,そうした相互作用が結晶の変形特性(転位の運動性)や転位機能に及ぼす影響については不明な点が多い.そこで本研究では,無機半導体結晶について光環境制御下における機械的変形試験を実施し,変形特性における光環境効果を調査する.また,転位を導入した結晶について物性測定を行い,転位機能の評価を実施する.
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研究成果の概要 |
無機結晶中の転位(線状の結晶格子欠陥)は,特異な原子・電子構造を有し,光励起されたキャリアと相互作用を生じうる.その結果,光照射により変形特性が変化する場合がある.本研究では,主に酸化マグネシウム(MgO)結晶について,光環境制御下における室温変形試験を実施した.酸化マグネシウム(MgO)結晶において,光照射による変形応力の増加(光塑性効果)が生じることを初めて明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光塑性効果に関する研究は,これまで主にII-VI族化合物半導体を対象に行われてきた.本研究は,光塑性効果がII-VI族化合物半導体以外の材料においても生じる可能性を示唆している.本研究を足掛かりとして,より広範な材料に適用可能な基礎学理が構築されることによって,光を利用した新奇材料加工・材料製造技術の創成が期待できる.
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