研究課題/領域番号 |
21K20559
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0502:無機・錯体化学、分析化学、無機材料化学、エネルギー関連化学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
湊 拓生 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 助教 (50902475)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポリオキソメタレート / 金属多核構造 / 配位子設計 / 無機合成 / 触媒 / 磁性 |
研究開始時の研究の概要 |
高活性・高機能触媒実現のためには触媒反応活性点の精密な構造制御が必要不可欠である。欠損型ポリオキソメタレート (POM)は無機多座配位子として機能し、導入した金属活性点構造を原子レベルで制御することができる。しかし、活性点同士の縮合反応等により触媒としての利用が困難であるという問題があった。本研究では凹型の欠損サイトを有するPOMを新規に合成し鋳型として用いることで、金属多核構造の一部をPOM骨格に埋没させ従来の欠点を克服した金属多核活性点を有する高活性・高機能触媒の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では凹型の欠損サイトを有するポリオキソメタレート(POM)を新規に合成し鋳型として用いることで、金属多核構造の一部をPOM骨格に埋没させ従来の欠点を克服した金属多核活性点を有する高活性・高機能触媒の開発を行った。 6欠損型POMは酸の添加や加熱による縮合反応では主にPOM骨格の異性化反応が進行したが、配位子を添加することにより凹型欠損サイトを有するPOMの合成に成功した。また、合成条件に応じて異性化するPOMの種類を変化させることも可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子状金属酸化物クラスターである欠損型ポリオキソメタレート(POM)は剛直な無機多座配位子として機能し、導入した金属活性点構造を原子レベルで制御することができる。しかし、多核金属活性点においては、多電子的な酸化還元反応が期待される一方で、活性点同士の縮合反応等により触媒としての利用が困難であるという問題があった。本研究では凹型の欠損サイトを有するPOMを新規に合成した。今後、合成したPOMを鋳型として用いることで、金属多核構造の一部をPOM骨格に埋没させ従来の欠点を克服した金属多核活性点を有する高活性・高機能触媒の開発を行うことが可能になると期待される。
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