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イネいもち病菌の生存に影響する放線菌との相互作用を成立させる分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20576
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0601:農芸化学およびその関連分野
研究機関東京理科大学

研究代表者

古山 祐貴  東京理科大学, 創域理工学部生命生物科学科, 助教 (70906742)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード微生物間相互作用 / ケミカルシグナル / 生物間相互作用 / 応用微生物 / 二次代謝産物 / ケミカルコミュニケーション
研究開始時の研究の概要

自然環境中では微生物は互いに影響を与えながら生きているが、実際に相互作用関係にある微生物の特定が困難であるなどの理由から相互作用機構の詳細は明らかになっていない。本研究では糸状菌であるイネいもち病菌と土壌放線菌S. griseusとの間における相互作用の分子機構を解明することを目的とする。これにより、いもち病菌が「宿主植物体以外の場所」、特に土壌中においてどのような戦略により他の微生物との生存競争を生き抜いているのかを明らかにすることを試みる。

研究成果の概要

本研究では放線菌 Streptomyces griseusの生育が、糸状菌であるイネいもち病菌の産生する化合物によって促進されることを明らかにした。また、その化合物は液体培養時には産生されておらず、寒天培地上で培養した際にのみ産生されていることを見出した。さらに、本現象が糸状菌一般的なものではなく、イネいもち病菌特異的なものであることが示唆された。以上の結果は、自然界においてイネいもち病菌と放線菌S. griseusが化合物を介したケミカルコミュニケーションを行っていることを支持するものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

先行研究において、イネいもち病菌とStreptomyces griseusが化合物を介した競合関係にあることが報告されている。本研究では、これらの菌が単純な競合関係にあるだけではなく、イネいもち病菌の存在によってS. griseusの生育が促進されるという、一見すると矛盾する複雑な相互作用関係にあることを明らかにした。S. griseusはイネいもち病菌の生育を阻害する化合物の産生能を持つことから、本研究での成果を応用することで新たなイネいもち病の防除法開発に繋がることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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